一色国際特許事務所 インタビュー
今回は一色国際特許事務所の経営パートナー弁理士の山崎 彰氏にお話を伺ってきました。
一色国際特許事務所の特徴・強みについて
早速ですが、貴所の特徴・強みはどこにありますか?
弁理士・実務者にとってはキャリアパスを柔軟に描けて、自由に働けるのが強みで、弊所の良い所かなと思います。
例えば労働環境という面から見ると、地方在住でリモートワークをしている弁理士の方も所属(編集部注:一色国際特許事務所のオフィスは東京都のみ)しています。
キャリアパスという面で見ても、弊所では様々な業務に携われるチャンスがあります。
国際会議への参加やセミナー講師といった業務もできますし、法律事務所が併設されているので弁護士と一緒に行う仕事に積極的に関わることもできます。企業の知財部に行って、そちらの業務をやるプロジェクトも動いています。
当然、こういった仕事に興味のない方はやらなくてもよく、国内案件だけ担当するという選択肢もあります。いわばオプションが色々あって選べる自由さがあるのが弊所の特徴になりますね。
山崎様は一度、一色国際特許事務所を退職して豪州弁護士の資格取得後に戻ってこられたと伺いました。日本に戻ってきた際、ほかの職場ではなく一色国際特許事務所を選んだ理由はなんですか?
先ほど申し上げたように、弊所はかなり自由に色々なことができます。
私自身、日本のみならず、例えばドイツに行ってセミナーを行ったり、国際会議に参加したり、米国弁護士と一緒に海外の紛争を担当したりと、幅広い業務に従事しています。
私に限らず、実務を一定レベル行うことができる方であれば、自分がやりたいと思う仕事を、裁量をもってできる環境が整っている、というところが一番大きいところです。
他の特許事務所に勤めている知人に話を聞くと、国内部門/外国部門が完全に分かれていたり、年功序列的な色合いが強く、仕事の幅が広がり難いところもあるようです。
勿論、決められた範囲の仕事を継続的に行うことが合っている人もいると思いますので、弊所のスタイルが、合わない方もいらっしゃるとは思います。
ただ私は、自分の興味ある分野の業務を色々と行ってみたいと思っていたので、一番やりやすい環境が一色国際特許事務所でした。
働き方について
特許事務所によって分業制、チーム制、一気通貫式など業務体制は様々ですが、貴所はどんなスタイルで業務を進めているのですか?
基本的にはクライアントを担当する役員・パートナーごとにチーム分けがされています。
ただ仕事は、所属するチームの業務に限られるものではなく、本人のやる気や適性次第で、他のチームのクライアント業務を担当できます。
弊所の場合、国内部門/外国部門と明確に分かれている訳ではないので、基本的には国内案件を担当した方が、一気通貫で外国案件を担当します。
当然なかには外国案件より国内案件をやりたい方もいると思いますので、そういう方は外国案件を無理に担当する必要はありません。
貴所が大切にしていること、ポリシーについて教えてください
弊所は創業理念に「仕事を通じて人間性を向上させる」を掲げています。
これは、「職場は人間性を鍛錬する場でもある」との考えに基づき、自己の責務を忠実に果たすとともに、他人に対しては謙虚さをもって誠実に接する姿勢を重視することを意味します。
それも相まって、働きやすい環境だったり様々なことに挑戦できるような環境だったりが調整されている部分があります。
今回、弁理士/特許技術者は未経験者の応募も可となっています。実際、未経験で入所される方は多いですか?
多いか少ないかで言うと、未経験者は多くはないと思います。ただ、私自身はこの事務所に未経験で入っています。
これは当時案件の多かったクライアントの技術分野と、私の専門分野とがマッチしていたことが一因です。
知財の業務経験が無い方であっても、弊所のクライアントの技術分野に詳しい方、または、弁理士試験に合格し基本的な知財に関する知識を有している方であれば、是非応募を検討頂ければと思います。
職場の環境について
職場で働く方々の様子やの雰囲気について、教えてください
事務職に絞って話すなら、期限管理やレター作成等の細かい作業が得意、かつ、他の事務や実務スタッフ、及びクライアントとのコミュニュケーションが円滑に取れる方が多いと思います。また、多くの案件を同時に処理する必要もありますので、業務の優先順位を付け、適切な順番で処理できる方々ですね。
実務担当の方は、アグレッシブな方はそう多くないかなと思います。どちらかと言うと、落ち着いて、話をしやすい雰囲気の方が多いので、困ったときには気軽に質問や相談できる職場環境かなという気がします。
今回事務で採用を検討されているポジションとして、スタッフに加え、リーダー候補の方のポジションもあります。特にリーダー候補の方については、転職者側としては、リーダーとして不安になるかもしれませんが、その点はいかがでしょう?
仰るように、リーダー候補のポジションの方については色々と不安になられると思います。
まずは、スタッフレベルの業務を行って頂き、所内の事務処理やクライアント様特有のルールについて把握して頂いた後、リーダーとして活躍頂くことを想定しております。当然、スタッフレベルの業務を行っている際には、実務、他の事務スタッフがフォロー致します。
また、業務以外に、所内の事情等が分からないということがないよう、その辺りをしっかりフォローする体制を整えます。
事務所に上手く馴染めるか、という点ですが、夕方にビールやちょっと良いおやつを出したり、ランチタイムにケータリングを依頼したHappy Lunchを行うなど、集まってコミュニケーションを取れる機会を設けています。
参加は自由ですが、特にHappy Lunchについては、8割以上の所員が参加し、非常に好評です。
HPにも、皆が集まる場としてのラウンジがあると紹介されていましたよね!このラウンジは、Happy Lunch以外にも皆様に利用されているのでしょうか?
はい、通常のランチや休憩のみならず、所員間の簡易的な打合せの場としても使用しています。
重複する部分があるかもしれませんが、働きやすさという面から見た貴所について、もっと教えてください
弁理士や技術者の方に関しては、ある程度の経験者であれば、フルリモートでも全く問題ありません。最初にお話したように地方在住の方がいるくらいです。また、お子様のお迎えや学校行事、通院の為に離席することなども問題ありません。
もちろん、しっかりコミュニケーションを取れるしスキルもあるし、こちらも大丈夫だと判断できたので、そういう働き方が実現しているわけでもあります。
ご自身にアサインされた業務をしっかり担当頂けるのであれば、いつどこで働いても構わないという意味では、働きやすいのかなと思います。
一方事務職の場合は、クライアント様の要望により、紙を扱う機会もあることや、紙でチェック作業を行う方がやり易いという面もありますので、基本的には出社して業務をして頂くことになります。
とはいえ、リモートワークの環境も整備していますので、例えば、週に1回はリモートで、残りは出社という、出社+リモートのハイブリッド勤務が一般的です。
求人を募集した理由
今回の募集の背景と、求める人物像について教えてください
化学分野の弁理士の募集は、出願系のみならず、特に紛争系にニーズが増えていることが背景にあります。
化学の専門知識をある程度お持ちの方(大学院で化学を専攻された方、企業で化学の研究開発に従事された方)で、係争経験がある方、係争を是非経験してみたい、という方が好ましいです。
電気分野の弁理士の募集は、国内のみならず、外国の案件も増加しているという背景があります。機械分野の弁理士の募集については、一般的な構造系の分野に加え、建築、土木分野の件数が増加していることに起因しています。
電気・機械の方に関しては、国内明細書の経験がある方、国内明細書の経験がない方(業界未経験の方)であっても、例えば弁理士試験に合格している方や、弊所のクライアントの技術に精通している方が好ましいです。
事務スタッフ、リーダー候補については、案件件数が増加し仕事が忙しくなったこと、チームの人数が多くなり、取りまとめて頂ける方が現状不在ですので、新たな体制を構築できれば、という観点で人材募集を行っています。
事務を担当される方であれば、細かな作業を正確、迅速に担当でき、他のスタッフと協力して仕事を進められる方が好ましいです。リーダー候補の方については、マネージメントの経験があれば、よりスムーズに業務を担当頂けると考えています。
最後にひとこと、メッセージをお願いします!
弊所は、やりたいことをある程度やれる環境があります。
やりたいことをやり、自分の生活も大切にしつつ、プロフェッショナルとして活躍できる。そんな方と一緒に切磋琢磨して成長していきたいなと思っていますので、ご興味のある方はぜひご応募ください!
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