株式会社イトーキ 知財担当者インタビュー
イトーキの事業について
はじめに御社の事業について、簡単に教えてください
弊社はオフィス家具の製造販売や、お客様のオフィスのコンサルティングやプランニングを通じたオフィスづくりを主たる事業としております。
またオフィス以外の環境づくりにも携わっています。家庭向けの家具や物流施設の自動倉庫、博物館等の展示ケース、原子力施設の特殊扉など、多岐にわたる空間創りを手がけており、家具メーカーとしてだけでなく、設備機器メーカーとしての顔、コンサルティングやデザイン会社としての顔など、様々な顔を持った会社です。
イトーキの特徴・強みについて
会社全体の、特徴や強みを教えてください
強みの一つとして、デザイン性の高さがあげられると思います。
家具のデザインは、使う人のことをとことん考えて作り上げます。デザイン先行のものもあれば、使う人のことを考えた機構を実現する設計構造を起点としてデザインするものもあります。
オフィスのプランニングにおいても、そこで働く人をイメージして考え抜かれた空間デザインを行っております。
近年、意匠法が改正されたことをきっかけに、この空間デザインについても知的財産権の取得に向けた活動を行っており、弊社は、家具の領域、空間デザインの領域において、業界トップクラスの知的財産権を保有しております。
働くうえで大切にしていること、ポリシーなどはありますか?
「自己裁量」をキーワードに、皆が自立し、働く場所や時間、相手を自ら判断して仕事をしていくスタンスを大切にしています。
弊社の企業ミッションが『明日の「働く」を、デザインする。』ということもあり、まずは自分たちで新しい働き方などを実践する、を大切にしています。
イトーキは歴史ある会社ですが「昔からやっているから正しい」という考えはほとんどなく、自分たちの正しいと考える方向へ変えていけますね。
新しいことを取り入れてチャレンジする、という社風にもなっています。
イトーキの知財部門について
つづいて、知財部門の日々の業務について伺いたいと思います。
企業ごとに知財部門の扱う業務はかなり違いますが、貴社ではどんな業務をメインに行っていますか?
今回採用する方は基本的に、特許と意匠に関する業務をメインに仕事をしていただく予定です。
大きい知財部だと縦割りで仕事が割り振られることが多いと思いますが、うちは少数精鋭で、特許と意匠、あるいは商標を含めて総合的に業務を担当しています。
基幹業務としては、開発の進捗にあわせた調査と出願、過去にした出願の権利化業務、権利の棚卸などがありますね。
またユニークな活動としては開放特許活動といって、自社の特許を全国の自治体などを通じて各地の中小企業様などにご紹介し、ライセンスする、ということも行っています。
ですから知財の実務担当者が全国各地に出張して、自社の特許を紹介する、といった仕事もしております。2015年から始めて、これまでに9件ほどライセンスの実績もあるんですよ。
ちなみに貴社では、明細書を外注していますか?それとも内製していますか?
特許は代理人を通じた出願がほとんどです。私たちの仕事は、会社にとって有益な出願戦略の立案と、出願の骨子の作成になります。
意匠と商標については、代理人を立てず、自社内で出願を行っております。
イトーキで働く「面白さ」
イトーキの知財部門ならでは、の特徴や仕事の面白さがあればぜひ教えてください!
開発の企画構想段階から深く入って仕事ができるので、知財の立場ではありますが、新商品がリリースされると、自分が携わった商品として愛着を持つことができる点です。
たとえば開発部門への個人的な提案が採用されたり、ネーミングの提案をする、なんてことがあるくらい知財部門は開発と深く関わる機会があるので、やりがいを持ちやすいと思いますね。
開発部門には、若いメンバーが多く、和気あいあいとした雰囲気もあり、コミュニケーションを取るにも気苦労は感じません。
実務的な特徴としては知財ミックス、とりわけ、特許と意匠をセットで考える点でしょうか。特許で保護が難しい部分を意匠で補完する、といったことをごく普通に行っています。
経営企画部に紐づいている、という立ち位置も珍しい点でしょうか。
経営企画部直轄ということもあり、経営戦略と連動した知財戦略の企画・実践にも深く携わることができる環境にあると思います。
入社後の教育制度について、教えてください
基本的にはOJTで考えておりますが、教育内容については入社された方のこれまでのご経験に合わせて臨機応変に指導をしたいと考えております。
弊社の知財部門は現在6名で構成されていて、うち半分が、採用予定の方と同じ特許・意匠の担当者です。いわゆる実務担当者ですね。
この3名の先輩社員と一緒に業務に取り組んでもらうので、指導面は安心していただければと思います。
職場の環境について
知財部門の方々のお話が出ましたので、会社の雰囲気について伺いたいと思います
弊社はABW(Activity Based Working)というワークスタイルを導入しており、「自席」というものがなく、フロア内の好きな席で仕事ができる働き方をしています。
部署に関係なく、色々な人と接点が持てるので、メンバー同士の垣根というものがありません。
もちろん入社直後は先輩と一緒に仕事をする体制でしっかりフォローをするので、自席がないことを不安に思わないでもらえると嬉しいです!
ちなみに知財部門の6人のうち半分は中途採用なので、比較的馴染みやすい環境なのではないかと思います。
「働きやすさ」からみたイトーキ
働きやすさ、という観点からみた貴社について、教えてください
テレワークなど、働く場所も選べるので、そういう意味でとても働きやすい会社だと思います。産休育休の実績もありますよ。また自分で仕事の調整さえできれば、例えば1週間有休を取ったりすることも可能で、それが原因で周囲と気まずくなったりすることもありません。
それからオフィス家具を扱う会社なので、社員が使うチェアやデスクの性能が高いのも特徴でしょうか。転職して弊社に来た方からは「オフィス環境がだいぶ良い」「高性能な設備が使えるので、腰痛が軽減した」という声もあるくらいです!
フロアに導入されている家具は、自社が扱っている製品なのでしょうか?
はい、そうです!しかも知財部門からすると、ショールームで働いていると自分が携わった新商品がすぐ手元に来るので、特に権利化業務の際など仕事に役立ちますし、自分でも使えたりするのでとてもやりがいがあります。
先ほどお話ししたように、知財部門は意外と開発に深く携わるので、そのような自分の関わったプロダクトが目の前にあるのはやはり嬉しいですね。
求人を募集した背景
今回、求人募集を行っている理由はなんですか?
知財人員の増強のためです。
弊社の知財部門は経営企画部直轄のため、企業価値向上のための施策を企画推進したり、また一方では新たな商品・サービス・ソリューション開発が活発化していたりする現状があります。
こういった取り組み・変化に対応していくためにも、人手を増やしたいと思い募集を行っています。
具体的にはどのような人材を求めていますか?
主に新商品開発における特許と意匠に関する業務を任せられる人材です。任せられる人材といっても、入社後すぐに、というわけではなく、個々人のスキルに合わせて仕事をしていただきますので、ご安心ください。経験が浅くても弊社の知財部門で働いてみたい、と思っていただいた方には是非ご応募頂きたいです。
また今回採用する方は将来のリーダー候補でもあるので、若手の人材に入ってもらえると嬉しいです。
最後に一言、求職者へメッセージをお願いします!
知的財産を切り口として、共に未来のイトーキを創っていく仲間を求めます!
スキルの習熟度は不問です。このインタビュー記事を見て、弊社で働いてみたいという意欲を持った方は是非ご応募ください。