株式会社ミマキエンジニアリング 知財部部長インタビュー

展開している事業について

まずは御社の事業について、簡単に教えてください

弊社の事業は、ほとんどインクジェットプリンタに関するもので、インクジェット専業と言っていいくらいです。製品の製造から販売、関連サービスの提供をしています。

ただし扱っているのは家庭用のプリンタではなく、印刷業者用のものがほとんどです。

プリンタ事業というと、なんとなく将来性が不安になるかもしれません。ですがDX、つまり印刷のデジタル化、また小ロット印刷のニーズが高まっていることもあり、実は市場は拡大傾向にあるんです。

例えば布への印刷も急成長していますし、3Dプリンターも事業の柱として成長しています。

実際、先年の売上はグループ全体で600億弱くらいです。なおかつ、7割以上は外国の売り上げ、という状況です。

他社にはない強みについて

御社の強みはなんですか?

モノづくりへ非常に強いこだわりを持っていることが、弊社の強みです!

うちは常に「業界初」というところで製品企画を行ってきています。そしてモノづくりをするときは、他社の模倣はせず、自社で創造することを社風として徹底しています。

顔料のインクジェット印刷やUVインクを使ったプリンターの開発、「1,000万色以上表現できる」がキャッチコピーの3Dフルカラープリンターの実用化(編集部注:製作したものが上記写真の生き物たち)にも成功しています。

知財部から見た御社の強み(他社との違い)も教えてください!

モノづくりへの強いこだわりや技術の強みは、やはり特筆するものかなと。

新しいものを創造するには、様々な技術や最新の情報についていく必要があります。

それは知財部門も同じで努力も必要です。だからこそ、それが働きがいにもなると思っています。

知財部の日々の業務内容

御社の知財部では普段、どのような業務を行っていますか?

基本的には他社と同じだと思います。発明発掘から出願、権利化といった作業ですね。

比重が大きめなのは、特許調査の部分です。クリアランス調査や技術動向調査を、基本的には社内で行っています!もちろん必要に応じて、外注もしています。

逆に特許明細書の作成といった出願書類の準備は特許事務所に依頼をしていて、社内では行っていません。

ほかにはIPランドスケープに代表される、特許情報を活かした戦略の策定にも携わっています。各部署、たとえばマーケティング部門などとも連携して、日々業務をしていますよ。

海外での売上がかなり多いとのことでしたが、海外への出願状況はいかがですか?

延べ件数でいうと、日本:海外が1:1になるくらいです。具体的には、日本を1とするとアメリカが0.5、ヨーロッパと中国がそれぞれ0.2くらいです。

外国案件にも携われるなら、大きなキャリアアップが目指せそうですね!
では業務体制についてもお聞かせください

比較的小ぢんまりとした精鋭揃いの部署なので、細かいグループには分かれておらず、全員で一丸となり日々仕事をしています。

また技術部門ごとに「担当者はこの人」という分け方を採用しています。

求人募集の背景について

今回の募集を出された背景を教えてください

ここ十年ほど、会社規模が拡大して売上も増えているのですが、反面、知財体制はまだ拡充が必要だと感じているため、求人を募集しました。

将来、うちの知財部を担えるような人材を求めている、という背景もあります。

求める人物像について

具体的に、どのような人物を求めていますか?

多くの会社が求める「積極性のある人」「明るい人」といった、一般的な良さというものは強く求めていません。

私たちが求めているのは「自分の強みを自覚して、唯一無二の存在になろうとしているような人」です。

つまり組織としての強みを活かせるよう、多様な人材を募集しています!ということです。とりわけ知財を扱う部署なので、画一的な人材を集めても…という状況があります。

ですから様々な人材を受け入れられる度量はある、と自負しています。

職場の雰囲気について

職場はどんな雰囲気ですか?

実は全員、中途採用なので社会経験が豊富です。なので、みんな他の人と協力してスムーズに仕事ができる、とても働きやすい環境だと思います。

知財部はその性質上、個人プレイが多くなりますが、部門全体で取り組むテーマを設定するなど、一体感が作れるような取り組みもしています。

転職経験がある、とのことですが他社と比べたときの感想は?

言い方はアレですが、足を引っぱるようなことも、諍いを起こすこともない良い環境だなと(笑)

ベテランが多いですがフラットな職場であるとも思います。ミーティングでも忌憚のない意見を歓迎していますしね。

若い人でも働きやすそうな、素敵な雰囲気の職場ですね!

はい!他部署の話になりますが、なかには30代の部長がいる部署も結構あります。弊社の知財部はプロフェッショナルが揃っているので、若い方もしっかりサポートしますよ!

採用後の働き方について

採用後はまず、どのような仕事からはじまりますか?

それぞれのスキルによりますが、例えば経験者の場合、部門についてもらい発明発掘、出願・権利化、特許調査などを、指導を受けながらやって頂く予定です。

そうでない場合は、権利化や中間処理といった仕事から担当してもらう予定です。いきなり特許調査などの仕事を押し付けるだけで指導はゼロ!なんてことはしない、とお約束しますから、安心して応募してください!

社内制度について

御社ではどういった福利厚生制度を用意していますか?

評判なのは、借り上げ社宅を始めとした住宅関連の制度です。

遠方からの応募も歓迎していますので、ネックになりやすい、家賃について安心して頂ければと思います。

ほかにも単身赴任者の帰省手当といった、きめ細やかな手当もありますので、今弊社近く(編集部注:会社所在地は長野県東御市。軽井沢から車で1時間ほど)に住んでいない方でも来やすい環境かなと思います!

住宅関連の手当は、働く人にとって嬉しいポイントですね!
ほかにも御社は、充実した福利厚生が用意されていることが目を引きますよね。

資格取得報奨金や財形貯蓄をはじめ、様々な福利厚生を用意していますので、ぜひ求人票をご確認ください!

教育制度について、教えてください

知財ということで、基本はOJTです。

知財部の仕事は、もちろん知識も大切です。しかし業務に必要なスキルは日々の仕事を通じて作られると考えていますから、我々先輩社員がしっかりフォローしながら仕事をし、スキルを向上させていってもらいます。

ほかにも外部研修をはじめとしたOFF-JTを活用し、学びを深めていってもらいます。

今回入社される方は将来的に、グローバルな知財人材になって頂きたいと思いますから、今後はその点も重点的に取り組んでいきます。

評価制度は、どういったものを導入していますか?

変わった制度ではないと思いますが、上期下期ごとに業務計画を策定し、達成度合いに応じて評価しています。

業務外での交流について

業務外での交流は盛んでしょうか

飲み会は最近、忘年会くらいと少なめです。メーカーにありがちな、飲み会が多いイメージとは正反対かと。

会社全体で、という意味では、福利厚生の一環として会社主催のイベントや、クラブ活動などを行っています。

最後にメッセージをお願いします!

繰り返しになりますが、当社には創造性の高いモノづくりという社風があります。

知財の観点から貢献できる可能性も広く、大きなやりがいを見つけられるはずです!

会社全体に勢いがあって、特に技術陣は若手が多く活躍しています。そんな技術陣と共に会社の成長に関われるのは、ほかでは珍しいことだと思います!

大手でありがちな「上の役職に押さえつけられて~」といったことはなく、のびのびと働ける環境ですから、普通ではなかなか得難い経験ができると思います!