株式会社東亜産業 -インタビュー-
事業について
東亜産業は、どんな事業を行っている会社ですか?
東亜産業は主に3つの事業を展開しています。
1つ目は製造業で、家電や日用品、化粧品、健康食品などのOEM・ODM製品の製造を行っています。
例えば大手家電量販店にて販売をしている某有名ブランドのヘアアイロンやドライヤーは、当社が製造を手掛けています。
ほかにもバスボールという、お風呂に入れるとシュワシュワ泡が立って中からおもちゃが出てくる雑貨があると思いますが、こちらは、当社と某玩具メーカーだけが作れる製品です。
グループ会社のほうでも化粧品や加熱式の喫煙具で使用する茶葉スティック(The Third IZUMI)などを作っており、グループ全体では紹介しきれないくらい多種多様な製品を世にお届けしています。
そして2つ目の事業は小売業で、ネットを通じたeコマース販売を行っています。自社ブランドの製品を販売する「TOAMIT」や半額専門店「TOAmart」のECサイトを運営しています。
3つ目として建設業を行っており、事業用倉庫の開発・建築・施工を一貫して行っています。
ヘアアイロンなどの理美容家電、バスボール、喫煙具。本当に誰もが目にしたことのあるような製品を作られているんですね!
では会社全体の強み・特徴はなんですか?
東亜産業の強みは、お客様のニーズに合わせた”ものづくり”をしている点です。
それも、ただ商品を作っているのではありません!当社は「新しい日常に、驚きと豊かさを」を企業理念としており、これまでの社会にないようなものを開発・展開していっています。
例えば先ほど挙げた某有名理美容家電は、品質は高く、けれども価格は従来品をはるかに下回る製品として発売されました。(編集部注:東亜産業のヘアアイロンは現在、大半が1本3,000円~4,000円程度。とってもお手頃価格)
事業用倉庫も、余計な仲介を挟まないことで坪単価約30万円という価格を実現しています。業界の方でないとピンと来ないかもしれませんが、一般的には現在、倉庫を建てるのに坪単価約60万円は必要で、当社が価格破壊と新しい風を世に届けています。
知的財産部の日々の業務について
会社ごとに知的財産部が担当する業務範囲は違いますが、貴社の知的財産部ではどんな業務を扱いますか?
東亜産業の知的財産部では、特許の出願から特許の権利を取得するまでの業務、取得した権利の活用をメインに行っています。もちろん特許のほかにも、商標や意匠、実用新案も扱います。
具体的な仕事も出願業務や中間処理、発明の発掘、各種調査、権利管理、無効審判や輸入差止申立など、多岐にわたる知的財産関連業務を取り扱っています。
特許網の構築のため自ら発明の提案にいそしんだり、パテントマップによる分析をしたりすることもあります。
また近年は特に、加熱式の喫煙具に関する特許の権利取得に力を入れています。
加熱式の喫煙具はグループ会社のほうで開発製造をしていますが、こういったグループ会社の経営戦略を成功に導くためにも、当社の知的財産部が力を合わせて、知財戦略という形でグループ各社を支援していきます。
実はJ-PlatPatで貴社の特許の公報を拝見したのですが、貴社では特許明細書などを内製しているのでしょうか?
はい、特許明細書の多くは知的財産部内で作成しています。拒絶理由通知に対する意見書や補正書、無効審判における審判請求書なども作っていきますね。
ここまでの話で、当社の知的財産部の担当業務の多様さを感じていただけたかと思うのですが、もちろんこれらを全て1人がやる、なんてことはありませんからご安心ください。
その人の経歴や特性も鑑みつつ業務を割り振りますから「本当にいろんな知的財産業務に携われる土壌を持つ会社」と受け止めていただけたらと思います。
出願業務や発明発掘、各種調査といった鉄板業務のほかにも、発明の提案や差止対応といった多様な業務に携われるとなると、より仕事が面白く感じられそうですね!
ただ特許を扱うとなると、転職者サイドは技術分野が気になるかと思いますが…
メインは化学・機械・電気・構造物の4分野になるでしょうか。これら4つの分野、いずれかの経験がある方に来ていただけると大変嬉しいです。
反面、物理の知識は化学・機械・電気に比べて使う機会が少ないです。
この会社の知的財産部、ならではの特徴・面白さを教えてください
東亜産業の知的財産部では、プレイヤーとして直に知的財産の実務に携わることができます。やっぱり仕事は自分の手を使うプレイヤーのほうが面白いものです!
そして当社の知的財産部が担当している仕事はとても幅広いですから、これまでの経験のどれもが活きてくるはずです。
例えば特許庁で審査官・審判官をしていた人なら発明を権利化する業務に、税関での手続き経験があるならダイレクトに輸入関係の業務に、特許技術者の方なら各種書類作成や調査業務で力を思う存分発揮できるでしょう。
高い専門性を持っている方なら、ご自身の強みや力を活かして大いに活躍できるフィールドがあります!
職場の環境について
貴社はどんな社風の会社ですか?
難しい質問ですね。逆に編集部さんは、東亜産業をどんな会社だと思いましたか?
お話していて思ったのは、上下の垣根が低い、いわゆるフラットな環境なのかなということです。それから意見の交わし合いが活発で、お互い忌憚なく意見をぶつけ合っていそうだなとも感じました。
「いいものを作っていこう!」という考えが良く根付いている会社なのかな~というのが、率直な私の感想です。
まさにその通りです!
さらに加えるなら、当社はとてもスピード感のある会社だと思っています。企業理念にもあるように、新しいものを作っていこうとする意識をみんなが持っていますから、物事の進みが速く、テキパキとした人も多いです。
では働きやすさという面からみた貴社について、教えてください。
東亜産業は、若手からベテランまで幅広い世代が共存している会社です。つまりそれだけ、年齢の垣根に捕らわれず働ける人が揃っている企業、きちんとコミュニケーションを取り合っている企業、ベテランになるまで勤められる環境が整っている企業だと思います。
働きやすさに関連して、仕事の忙しさを気にされる方がいるかもしれません。
繁忙期に入ったときはもちろん忙しく、多少残業しても物事を前に進めなくてはいけないこともあります。ですがそんな忙しい時期も、皆で協力して対応していきますし、基本的には仕事とプライベートのバランスを取った働き方ができます。
今回の求人について
今、貴社ではどんな人材を求めていますか?
今回募集している知財人材については、高い専門性を持ち、なおかつ好奇心を持って仕事に取り組める方を求めています。
特に好奇心の強さは大切だと思っています。
例えばなにか頼まれたとき、まずネットで調べてみると思いますが、そこで必ず疑問が出てくると思います。逆に疑問を抱かずにサクッと”作業”をしていたら、最終的にはなんでも”つまらない作業”になってしまいます。
ですが好奇心が旺盛で疑問を持てる方なら、それ自体が”単なる作業”ではなく”仕事”になるわけです。
そういった人に特に向いているのが、東亜産業の知的財産部の仕事だと思います。
また当社の知的財産部では、みなさんの様々な経験が役に立ちますから、多様な経験を積まれた方に来ていただけると尚更嬉しいです。
裁判所で審査官ないし審判官を務めたことのある方、特許出願に携わったことのある特許技術者、創出した発明の特許出願に関わったことのある研究者や技術者、税関手続きをしたことがある弁理士など、知財を知っている+αのものをお持ちの方をお待ちしています。
最後にひとこと、転職者へメッセージをお願いします!
繰り返しになってしまいますが、東亜産業はプレイヤーとして直接知的財産業務に携われる環境があります。
部署で担っている業務の幅も広く、会社全体で扱っている商品も新しいものばかりで、好奇心がくすぐられる面白い職場です。
自分の手で知的財産を生み、守り、活かす仕事がしたい方はぜひ一緒に働きませんか。
皆様からの応募、お待ちしております。