山川国際特許事務所 所長&スタッフインタビュー

さっそくですが、貴所の特徴はなんですか?

弊所は、国内外における特許や商標などの産業財産権に関する権利化業務を主軸としつつ、知財に関する相談、調査、鑑定、紛争解決に関するサービスを提供しています。

特許にあっては、電気、機械、電子、情報通信、半導体、電子材料、電子デバイス、制御ソフトウェアなどの技術分野に強みを持っています。

実務を担当する弁理士や特許技術者は、みんな大学院を出ていたり企業での研究開発経験があったりと、知財の知識+αのものを持っていて、一緒に働くと良い刺激があると思います。

また弊所はコロナ禍を機に、働き方を始め、業務のデジタル化、業務体制の刷新など、様々な変革に取り組んでいる最中です。弊所は60年近く歴史があることもあり、スタッフはベテランから若手まで居るため、変化に取り残されるスタッフが出ないように少しずつですが変化をしているところです。

かなり色々と改善されているようですね、詳しい話はのちほど伺いたいと思います!

ところで貴所は60年近い歴史のある事務所とのことですが、お仕事の内容も多様なのでしょうか?

そうですね、お陰様で、権利化業務に限ってみても、国内のクライアントからは国内案件、内外案件のご依頼をいただき、外国のクライアントからいわゆる外内案件のご依頼をいただいています。クライアントも大企業のみならず、中小企業の方からもご相談をいただいており、総合的に見てもバランスの取れた、経営の安定している職場だと自負しています。

ではここで、同席くださっている弁理士の方にもお話を伺いたいと思います。
スタッフ目線で見て、山川国際特許事務所の良いところや特徴的なところはどこですか?

弊所は電気、機械、電子、情報通信、半導体、ソフトウェアなどと幅広い技術分野のお客様からご依頼をいただいています。その分、特定分野だけ得意な方も複数分野を取り扱える方も、どちらにも活躍の場があるのは弁理士・特許技術者の就職先として良いところかなと思います。

それから所長を始め、みなさん穏やかでとても雰囲気の良い職場なのも働きやすいです。

雰囲気の良い事務所、というだけなら他にもあるかと思いますが、弊所はさらに、一緒に事務所を良くしていく気持ちが強いメンバーが多いという特徴もあります。

所長の「良い方向に事務所を変えていくぞ」という姿勢や「会社の歯車として入ってほしいわけではなく、一緒に頑張って事務所を作っていける方を求めている」といった考えに共感する方、期待してくれるなら頑張りたいと思った方が増えてきています。

今まさに変革期を迎えている、山川国際特許事務所

ここからはまた所長にお話を伺っていきたいと思います。先ほど山川国際特許事務所は変革期を迎えているところ、とお話がありました。コロナがきっかけとのことでしたが…

そうですね、コロナ禍の際にさまざまな問題点や改善点が見えてきたのを契機に、事務所を変えていかないとと思いました。

例えば、それまでは紙ベースで業務を行っていたのですが、コロナ禍の際に「紙ベースじゃ仕事にならない」となりましたし、業務の属人化による弊害や所員のコミュニケーションの質の重要性も強く感じました。そこで業務のデジタル化・標準化や、属人化の解消、従業員をケアする仕組みの構築などに向けて様々な取り組みをはじめました。

具体的に、どんな取り組みをやってこられたのですか?

まず、業務管理システムを入れ替えて、業務の棚卸しに取り組むことにしました。これにより、期限管理はもちろん、お客様宛ての報告書などの書類の作成を、そのシステムに登録されているデータを活用して行えるようになりました。

おかげで一部の業務に関しては、従前だと半日かかっていたものが今では30分で終わるようになっています。これまでの数年は新しいツールに慣れるための、いわば助走期間で、今後はもう少しスピードを速めて新しい方法を検証・浸透させていく時期かなと思っています。

先ほど挙げられていた、業務体制の刷新などはこれから取り組まれる形でしょうか

そうですね。現在は国内とか外内といった部署や業務ごとに人を分けてしまっていますが、長い目で見たとき、業務の固定化はしないほうが所員のキャリアのためになるのではないかと思っています。

国内案件だけじゃなく内外案件の中間処理もできる、外内案件メインだけど国内の調査業務もできる、といった人のほうが10年20年この業界で活躍できるでしょう。

業務体制の変化は一朝一夕でできることではありませんが、少しずつ、良い方向に変えていきたいと考えています。

従業員のケアに関しても取り組まれているとのお話でしたが…

例えば「伝えるべきことをきちんと伝える力」が十二分にないと、業務に支障が生じますよね。このようなコミュニケーションのお作法は、意識して訓練しないと、なかなか身に付かないものです。

そういった「組織として働くうえで身に付けておきたいスキル」を鍛えられる機会の提供を始めました。就業規則のアップデートから始まり、ハラスメント防止規定の策定、対人コミュニケーション研修やリスペクトトレーニングなど、いろいろな切り口で”気付きの機会”を提供していっているところです。

このような一連の取り組みの基礎と位置付けられるのが、我々の事務所の存在意義(ミッション)や事務所の一員として共有すべき価値観(バリュー)を言語化し、それらを体現するための行動指針をまとめたことです。

【私たちの存在意義】

知的財産専門サービスの提供を通じて、顧客・産業社会の発展に貢献する

【私たちの価値観(バリュー)】

  1. <顧客の信頼>
    顧客の信頼を得られるように、責任をもって、真摯かつ誠実に仕事と向き合うこと
  2. <好奇心>
    仕事に対する好奇心を持ち、自己研鑽に励むこと
  3. <チームワーク>
    他のメンバーと良好なコミュニケーションとコラボレーションを図ること
  4. <品位>
    知的財産専門サービスを提供するチームの一員として品位ある行動をとること

【行動指針】

1.<顧客の信頼>に関する行動指針

  • 依頼人が抱える課題に共感し、依頼人の要求に応えることで相手の信頼を勝ち取り、良好な関係を醸成することに喜びを見出して自分の原動力にする
  • 依頼人の目線を意識し、依頼人のニーズに応える努力を惜しまない
  • 自分の判断行動に対して、説明責任を果たせるよう、根拠を持って対応する

2.<好奇心>に関する行動指針

  • 法令実務の動向にアンテナを張り、業務に必要な知識やスキルを高め、整理された引き出しを増やす
  • 業務の改善やスキルアップのためなら、自分の慣れ親しんだ枠からあえてはみだし、新たなことに挑戦する勇気を持つ

3.<チームワーク>に関する行動指針

  • 他のメンバーと良好なコミュニケーションとコラボレーションを図る努力を惜しまない
  • 自己の考えと異なる者や事を排除するのではなく、相違からくる問題を、事務所の存在意義に照らして克服するように冷静に努力する
  • チームで共通のビジョンや目標を持ち、立場に関わらず意見ができ、また時には健全に衝突しながら生産性を高めていけるような文化を醸成してゆく

4.<品位>に関する行動指針

  • 依頼人や同僚に対し敬意をもって接し、礼儀正しい行動を心掛ける
  • 規律ある行動を心掛ける
  • ミスが生じたときは、ミスを犯したことを隠したり、他人のミスを責めたりせず、これを業務改善の好機ととらえ、第一にミスとされる具体的客観的事実を組織内で共有し、第二にそのミスの影響を最小限に食い止めるべく、回復フォローに努め、第三に再発防止に努める

職場の環境について

職場の環境については、スタッフ視点のお話を聞いていこうと思います。さっそくですが、貴所はどんな雰囲気の職場ですか?

最初のほうでも少し話したように、みなさん穏やかな方です。

長く勤めているベテランも多く、落ち着いた雰囲気という印象もしっかりあります。

ギスギスしたり、ピリピリした雰囲気もほとんどないですね。

仕事柄、すごく会話が多くて賑やかな環境というわけではありませんが、相談しやすい空気感はありますし、みなさん質問にもちゃんと答えてくれます。

では働きやすさという面から見た貴所はいかがですか?

数年前に就業規則がアップデートされて、フレックスタイム制が導入されたのが最近の一番大きな出来事です。

リモートワーク制度もコロナ禍をきっかけに導入されましたが、こちらは許可制で、デフォルトの勤務形態は出社が採用されています。どんなに多くてもリモートは週4まで、最低週1は出社がマストというのが現在の運用です。

今弊所で行っている変革のキーポイントのひとつに「事務所全体での一体感を作る」がありますし、各種制度や待遇、評価制度も試行錯誤段階でまだまだアップデートされていくからこそ、現状はこういった仕組みで日々働いています。

私はコロナ以前からこの事務所に勤めていますが、フレックス制とリモートワークが導入されてからだいぶ変わりましたし、非常に働きやすくなりました。

フレックス制やリモートワーク制に限らず、貴所で採用している制度はどれも導入理由やその背景がしっかりされていますよね

これは別のスタッフの言っていた意見なのですが、しっかりと理由があって制度を導入しているし、社員のキャリアや働きたいという気持ちをすごく大事にしていて、しかもそれが制度という形で実を結んでいる職場だという話がありました。

例えば弊所は60歳が定年で、65歳まで再雇用制度があります。ただ働く人からすると、本当に65歳まで置いてもらえるか不安になるよね、と所長はきちんと毎年、対象の方に来年どうしたいかを聞いています。勤務時間や日数、仕事内容なども相談したうえで嘱託契約書を交わされていますよ。

今回の求人について

山川所長、率直に言って今回求人募集している理由はなんですか?

数年先を見越して、組織文化のアップデートを図りたいという考えから求人募集をしています。

現在、顧客のニーズはどんどん多様化・高度化しており業務の数だけでなく質でも勝負をしていかなければならない時代が来ています。弊所は将来的に、国内/外国を問わず業務を担当できるような「知財の専門家」として活躍する人/活躍することを目指す人が揃った集団になっていきたいとも考えています。

そのため新しい人の力をぜひお借りしたく、募集をかけています。

具体的には、どのような人材を求めていますか?

5つほどありまして、順に挙げていきたいと思います。

  • 技術的バックグラウンドのある方
  • 事業会社で働いたことがある方
  • 弊所のミッションや価値観に共感できる方
  • 相手へのリスペクトと目的意識を持って話ができる方
  • 業務の効率化といった取り組みに抵抗がない方

1つ目は技術的バックグラウンドを持っている方。やはり特許ということで技術的内容を扱いますから、理工系の学部出身だとか、前職で研究開発をしていたという人が望ましいです。

2つ目は、組織の一員として共通の目標に向かって取り組んだ経験のある方という意味で、事業会社での勤務経験がある方を挙げています。

3つ目は言うまでもないことですね、弊所の価値観にマッチする方を採用したいと考えています。

4つ目、5つ目は弊所が目指し、取り組むところに関係する話です。私たちは今、事務所の一体化や業務の効率化などを目指して様々な変化をしている最中です。それらの取り組みに抵抗がなく、できれば率先して取り組んでいただける方に来ていただけたら大変嬉しいです。

ちなみに今回採用される人は、まず外内案件をメインに担当いただくことを予定していますが(英語に抵抗がなければ問題なく仕事ができるのでご安心ください。)、将来的には国内や内外案件はいうに及ばず、コンサルティングなど、より多様な業務に携わり、ご自身のスキルにもより磨きをかけられると思います。

最後にひとこと、メッセージをお願いします!

これまでの経験を活かしつつ、さらなる成長を目指して様々なことにチャレンジして下さい。

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