弁理士法人みなとみらい特許事務所 所長インタビュー
インタビュー
特徴・強みについて
貴所の取り扱い分野・得意分野はなんですか?
私たちは総合事務所なので、特許・意匠・商標・著作権の法域は全てカバーしています。
特許の分野で言うとIT・電気から機械、物理、化学バイオまで対応しています。
また大企業からスタートアップまで対応可能で、顧客の8割はスタートアップ、中小企業が占めている事務所になります。
では貴所の特徴・強みも教えてください
特徴的なところと言うと、大企業もスタートアップも、知財戦略から一緒に立案をして実行するという、上流のところからのアドバイザリー事業をしていることがあります。実際、プロジェクトも多数保有していますよ。
このように出願以外の業務、戦略立案やポートフォリオの活用、ライセンスインやライセンスアウトなど、総合的にサポートしているのが特徴的な特許事務所です。
また商標の分野でも総合的なサポートを行っており、模倣品撲滅のための総合的なサービスを提供しています。具体的には輸入差止、警告対応、訴訟まで幅広く一貫して対応をしています。
弊所は仕事の幅が広く、様々なことを経験する機会がありますが、やっぱりビジネスの上流から長くお客様と携わって、お客様と近い立場で仕事ができるのは、特徴的かつ一層のやりがいを感じられる部分でもあると思います!
事務所設立の経緯と今後について
みなとみらい特許事務所の在り方と深く関わっている、設立経緯
事務所設立の経緯を教えてください
これは私が十数年前、ある大手特許事務所に勤務していたときの経験がきっかけになっています。
当時は大手企業の案件が大半だったのですが、偶然ある案件で、中小企業の社長さんとお話しする機会がありました。
このとき、知財戦略を立てて実行したい中小企業のお客様に対して、アドバイスをきちんと提供できる機能が備わった事務所が、日本にはまだないことに気が付いたんです。
そうしていろんな事務所に目を向けてみると、当時ある程度の規模感を持つ事務所で、これを打ち出しているところはありませんでした。
日本がこれからイノベーションを起こしていくためには、スタートアップや中小企業の知財に力を入れる特許事務所が必要だと思ったことが、設立の背景です。
もう一方で、事務所の在り方にも課題があると感じていました。
特許事務所のスタッフは職人気質の強い傾向があります。
でもいろんな業種・規模間の会社をクライアントとし、一緒に知財戦略を考えていくサービスを提供するとなると、いろんな能力・いろんなアイデアが必要になってくることでしょう。
なので一人ひとりの職人技を極めるというよりは、いろんな能力を持った人たちがチームで仕事をする組織作りができたらいいなという思いがあり、既存の事務所とは違うような、チームワークを大切にする職場としてみなとみらい特許事務所を作っていきました。
今後のみなとみらい特許事務所が目指すところ
では今後、みなとみらい特許事務所をどんな事務所にしていきたいとお考えですか?
この12年で本当にたくさんの中小企業の知財を、権利化からライセンス活用までサポートしてきて、ある事実を強く認識するようになりました。
それは、本当に素晴らしい技術が社会に対するインパクトを持ち、グローバルな社会課題の解決手段になるためには、資本を持った大企業の力をはじめ色々な人が連携することが必要不可欠である、ということです。
なので将来は、中小スタートアップと大企業、大学などの研究機関を繋ぐプロジェクト組成に、知財の専門家として貢献できるようになっていけたらいいなと考えています!
もう一点、今後力を入れていきたいと思っているのは金融関係のお話です。
中小企業が大きく成長していくためには資本が欠かせません。そして資本の集め方としては大企業と連携するほか、投資家と連携する方法があります。
ですから知財をきっかけに、中小企業と投資家をお互い連携させていくような支援もしていきたいと思っています。
働き方について
普段の業務で、大切にしていることはなんですか?
クレドという行動指針が3つありまして、その1つめは利他の心です。
仕事をする、ということは相手に価値を提供することです。社内に対しても社会に対しても、「相手にとって良いことは何か」を常に考えて仕事をする姿勢が大切です。
それから感謝や敬意もやっぱり大切です。
私たちの本当に良いところは、他にないくらいお互いを尊重する心を持っていることです。職種や年齢・性別に関わらず、お互いの得意なところを尊重しあう文化が深く根付いています!
3つめは「省みること」です。ミスが起きたら当然反省すると思いますが、そうではなく、常に自分たちの接し方などを自分たちで評価して、課題があれば解決していくという指針を掲げています。
実際弊所には、隠したり責めたりせず、みんなで協力して解決に取り組む文化が浸透しています。
チームの力を大切にする特許事務所
貴所は「チーム力」という部分をとても大切にされていますよね
はい!チームを組成して仕事に取り組むことをとても大切にしています。
知恵を出し合って創意工夫をすることで課題を解決することが、高い質の仕事、そして豊かな人間関係を創るためです。
そして、大切にしているのは、マイナス評価ではなく、プラス評価をすることです。
弱いところや苦手なところに注目するのではなく、強いところ得意なところに注目し、皆が活躍できる環境を提供することを意識しています。
例えば1つの明細書のクレームを作るというタスクでも3人1チームになって、メインの人が作るたたき台を3人でブラッシュアップしていく、というような取り組みを行っています。
所内の業務改善をするときなども、普段の業務分野では一緒に働くことの少ないメンバーとプロジェクトチームをつくり、課題に取り組む機会を提供しています。
2人チーム、というのは比較的よく聞きますが、3人体制は珍しい印象です
2人チームは相互チェックの機能を目指すチームです。もちろん、そこにも協力があります。ですが3人チームが目指すのは、三人寄れば文殊の知恵です。
3人チームにすることでより良いアイデア、より面白いアイデアが生まれると考えています。
弊所は若手のスタッフが多いので、一人当たりの経験や知識は、ベテランの弁理士やスタッフに劣るところがあるでしょう。
ですがアイデアという意味では、既存の概念にとらわれず自由に意見を出し合うことで、思ってもみないアイデアが出ることが多くあります。
実際に担当する業務は?
今回採用された人は、入所後どんな風に働いてもらうイメージですか?
特許担当の方ですと、メインはやはり権利化と、権利構築のなかでの知財戦略の立案になります。
とはいえ権利化以外の、ライセンスに関するサポートや紛争解決、特許状況の分析といった仕事も日常的にあるので、今回入所される方のキャリアや希望次第では、これら権利化以外の仕事も担当していただくことになります。
商標担当の方の場合、最近はグローバルな商標対策、グローバルな商標のポートフォリオ作成なども増えてきました。
ですから海外のクライアントとコミュニケーションを取りながら、グローバルな権利構築や紛争解決に携わりたい方にはぴったりな環境かと思います!
もうひとつの職種、知財管理は一般的に特許事務と呼ばれている仕事ですね。弊所の事務スタッフはクライアントベースで担当業務を割り振っているので、幅広い業務を担当できるという特徴があります。
特許関係の仕事、商標関係の仕事、外国案件、出願からの一連の手続き、と様々な業務のスキルを身に付けることができます。
もちろん仕事の幅は、経験に応じて徐々に広げていってもらうのでご安心ください。
職場の環境について
貴所はどんな雰囲気の職場ですか?
繰り返しになってしまいますが、私たちは本当にお互いを尊重しあう文化が根付いていて、スタッフの中には「事務所の雰囲気の良さが決め手でみなとみらい特許事務所への入所を決めました」という方もいます!
また弊所ではチームで動くことが多いので、ディスカッションしている光景はよく目にしますね。
だからといって和気藹々とした雰囲気、というわけでもなく、みなさんメリハリを付けて集中して仕事をされています。
貴所は福利厚生の手厚さも目を引きます。貴所の働きやすさ、についても教えてください
制度面については一流企業に劣らないようなものを、ということは意識しています。
ですから今の時代にあった制度設計になるよう、定期的に見直しをしてアップデートを続けています。
例えば育休は、男性含め取得率が100%となっていまして、所員の意識や事務所の空気感としても「ジェンダー平等」というのは浸透していると思います。
仕事柄、残業も発生することはありますが、長時間残業はなく、みなさんメリハリをもって働いています。テレワークを活用している方も多いですね。
またスキルアップに関わる制度が充実しているのも特徴的かなと思います。
弊所では明細書を書くスキルだけでなく、コミュニケーション能力やプレゼン能力、職種別のマネジメントなど、一般的なビジネススキル全般を向上させるようにしていて、定期的に専任の方をお招きして勉強会を開いています。
ほかにも教育訓練休暇制度というものがあります。これは自己啓発も含めた各種研修に年5日までは有休で参加できるし、参加費用も年5万円までは補助します、という制度で、自由なスキルアップを積極的に推奨しています!
求人を募集した理由
貴所では今、どのような人材を求めていますか?
私が経営者として描いているビジョンに共感していただけるか、はすごく重要です。
これまでの弊所は「中小企業を支援する環境を作る」という意識でサービスを提供してきました。今後はこの、親身に支援をするというステージの次に行く必要があります。
具体的には先ほど話したように、素晴らしい技術を、世界レベルでの社会的インパクトを与えうるものにしていくことです。
このためには資本の確保や大企業との連携が必要になるわけですが、「技術を社会的なインパクトに変えるために知財をどう活かしていくか」という一段階上の視座を持っている方を求めています。
既存のやり方に捕らわれず、新しい未来の特許事務所の在り方を模索していける、新しいことに取り組む意欲のある方にはぜひ来ていただきたいですね。
スキル面で求めるものはありますか?
今回は基本的に経験者採用になるのですが、経験者採用においては、今までやってきた中で「得意なこと」があるかどうかは重要です。
ですが具体的に〇〇がないとダメ、「得意なこと」が〇〇じゃないといけない、ということはありません。
それぞれが持つ強みが、お互いにとって有益であれば、積極的に採用したいと考えています。
【みなとみらい特許事務所が気になる方は要チェック!】
こちらの動画では、みなとみらい特許事務所の考える知財の重要性、ビジョン、特徴などを紹介中!所長のお人柄も垣間見えるので、ぜひチェックしてくださいね。
<みなとみらい特許事務所 知財まるわかりTV 概要>
知財戦略に取り組む中小企業やスタートアップ企業に向けて、知的財産の知識、活用法をできるだけわかりやすく解説するチャンネルです。毎週金曜日に配信。
最後にひとこと、メッセージをお願いします
これまで皆さんが働いてきた中で、自分が好きだなと思えること、得意なことが誰しもあると思います。
そういう好きなことが最大限花開くかどうかは、組織やビジョンによって簡単に変化するものです。所属する組織が変わってビジョンも変われば、自分の得意なことが貢献できる範囲も全く違うものになります。
そういう意味では、皆さんがお持ちの「好き」「得意」を大事にして、それらが将来にわたって伸ばせて自分もより幸せになれる。そんな環境かどうかを見て転職先を探していただけたら、そしてみなとみらい特許事務所を選んでいただけたらと思います。