日東電工株式会社(Nitto) 知財部責任者インタビュー

 幅広い事業領域で独自の技術を展開する企業、日東電工株式会社。同社の第3知的財産部 部長と採用担当者へのインタビューから、求人票だけでは見えない仕事の魅力、そして「攻めの知財」を担う人材に求めるものが見えてきました。

日東電工株式会社(Nitto)について

御社の事業を簡単に教えてください

Nittoは、1918年に電気絶縁テープの国産化を実現するべく、電気絶縁材料メーカーとして誕生いたしました。

創立から現在に至るまで、「粘接着」「光学設計」「回路形成」「薄膜形成」「多孔」「分離」「核酸合成」「DDS」の8つの基幹技術をベースに、グローバルに幅広い分野で事業を展開してきました。世界シェアトップクラスの製品を多数有し、海外売上比率は80%を超える高機能材料メーカーです。

貴社の強みは?

弊社の成長エンジンとして位置付けている「三新活動」です。既存製品の「新」しい用途を開拓して、そこに新たな技術を加える。もしくは新しい技術を用いて「新」製品を開発したうえでその用途を広げる。

こうして「新」しい需要を創出する。3つの「新」を重ねて進化し続けることが、50年以上にわたって繰り返されてきたNitto独自のマーケティング活動「三新活動」の原理です。

知財部門も研究・開発部門など複数部門と連携し、この活動を推進しています。

特に知財部門としては、知的財産の活用を起点に活動し、事業戦略に沿った知財活動を展開しています。市場ニーズや事業の方向性を踏まえ、必要な知的財産権を見極め、その質を高めていくことが強みです。

社内での知財部の位置づけは?

基本的には、研究・開発部門が出した案を権利化する従来の役割から脱却し、研究・開発部門などと一体となって事業を作っているという位置づけです。

当社の経営陣には技術出身者も多く、知財の重要性を深く理解しており、経営陣と知財に関する話をする機会も定期的にあります。

このため、社内における知財の影響力は高く、経営に近い部門として認識されています。

※画像は、日東電工株式会社・茨木事業所

担当する業務内容

御社の知財部では普段、どのような業務を行っていますか?

従来の特許取得などの業務に加え、研究開発部門と連携し、事業を創るための活動を重視しております。

特に知財情報を戦略的に活用することや、知的財産権をマネタイズすることも重要なミッションです。

これはまさに「攻め」の知財活動を推進するための取り組みです。

入社後はまず、どのような仕事から始まりますか?

経験を踏まえた上で、まずは業務に慣れていただくことから始めます。配属先の工場などにいる先輩社員が、OJT形式で丁寧に指導しますのでご安心ください。

キャリアパスのイメージを教えてください

入社後はまず業務に慣れ、3年後を目途に調査・分析の担当や、上長のサポート、他部署への知見共有、意思決定の支援といった役割を担います。そのあとは自ら動いて知財からのマネタイズの部分に取り組んでいただくことを期待しています。

働き方・職場の雰囲気

職場の雰囲気は?

会社全体としては、わからないことを積極的に聞けるウェルカムな文化があります。知財部内でも、対面でのコミュニケーションと対話を非常に重要視しています。

飲み会など、業務外での交流は?

部署全体での交流の場(飲み会など)は不定期にありますが、強制的なものではありません。また、各事業所に野球観戦などのイベントやクラブ活動もあり、部門の垣根を越えてのコミュニケーションも活発に取ることができます。

※画像は、日東電工株式会社・茨木事業所

教育制度・評価制度

教育制度について教えてください

会社で共通の必須研修(安全・品質・コンプライアンスなど)に加えて、希望者が受講できる公募型研修も幅広く展開しています。

英語やビジネススキルなど、さまざまな分野のeラーニングプログラムも充実していて、自分のペースで学べる環境が整っています。

また、知財部門では、社内外のセミナーや研修の活用が可能な体制です。自己啓発の一環として資格取得を推奨しており、「知財アナリスト」資格など業務に関連する資格については、業務として研修参加を含めた支援体制を整えております。

評価制度について教えてください

当社では目標管理制度を導入しており、年2回(上期・下期)評価を実施しています。

期初に上司とのすり合わせを通じて、期待されるレベル感に基づいた目標を設定し、期末にはその達成度を振り返る流れです。

目標は、ご本人に求められる役割や期待に応じて上司と相談しながら一緒に決めていきます。

今回の募集の背景・求める人物像

今回、募集を出した背景について教えてください

当社の成長に加え、新規事業の創出が不可欠と考えています。事業・技術・知財に関する戦略が非常に重要になっています。

この状況下で、冒頭で述べた「三新活動」を加速させるために、事業や開発と知財が一体となって挑戦していく必要があり、組織の強化(増員)に至りました。

特に、知財情報を戦略的に活用することや、知財権をマネタイズする攻めの知財活動を推進するため、増員によって体制を強化したいと考えています。

求める人物像は?

以下の3点を重視しています。

  1. 特許調査・解析に関する専門的な知識やスキルをお持ちの方。
  2. 開発部や事業部、営業など、関係者とのコミュニケーションを重視し、円滑な連携を図れる方。
  3. 困難な課題に直面した時にも、めげずに前向きにチャレンジし、粘り強く取り組める方。

知財部のお仕事の喜びや、やりがいについて伺えますか

知的財産部門では、幅広い技術や事業に関わることで、特許調査や解析のスキルを磨きながら、キャリアの幅も広げられるのが大きな魅力です。

研究開発や営業など、他部門との連携も多く、自分のアウトプットが事業に直接つながっていることを実感できる場面も多くあります。

実際に、みんなで協力しながら調査した結果が事業に活かされたときに、大きなやりがいを感じたという声もメンバーからあがっています。

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カジュアル面談とは採用面接のまえの話し合いの場。簡単に言うと、個別に行う会社説明会のようなものです。

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※カジュアル面談についてはこちらのコラムをご確認ください。

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 ※応募者メッセージ欄に、「知財HR」「カジュアル面談希望」と必ず記載してください。

 ・茨木事業所:https://hrmos.co/pages/nittogroup/jobs/25J00100

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 ・亀山事業所:https://hrmos.co/pages/nittogroup/jobs/25J00102

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掲載予定期間:2025/12/3~2026/3/1