サトーホールディングス株式会社 知財部部長インタビュー

サトーホールディングス株式会社の事業について

まずは、貴社がどんなことを行っている会社なのかお聞きしたいと思います

モノや人に情報を紐付け、その動きを可視化することで、お客さまの現場ごとに最適な課題解決の仕組みを提供する「自動認識ソリューション」の会社です。

私たちは、お客さまの現場に深く入り込み課題を解決する「現場力」を活かし、「タギング」を軸にした「自動認識ソリューション」の提供と、こうしたソリューションを構成する商品・サービスの開発、製造、保守をグローバルに行う企業グループです。

例えばどんな風にタギングが使われているのですか?

モノや人に情報を付与することを「タギング」と言います。商品に付けられたバーコードや、遊園地の入場券に印字されたバーコードがありますよね。こういった、ピッと読めば自動で情報を認識できる「自動認識技術」。サトーは、この技術を駆使して「モノ」や「人」に「情報」を紐づけ、お客さまの業務を正確化・効率化・省力化する自動認識ソリューションを提供しています。

例えば、モノの位置や作業者の動線・行動を可視化できるので、より生産性の高い働き方へと変化を起こせます。ほかには、トレーサビリティを確保することで食品や医薬品の安心に寄与することも可能です。

会社の特徴・強みについて

では、貴社の特徴や強みはどこにありますか?

モノと情報が動くところにサトーのビジネスはあります。幅広い産業の川上から川下へと至るサプライチェーン上のさまざまな現場と向き合う中で「市場×業界×用途」という掛け算で、多くの経験・知見を蓄積してきました。これがサトーの強みです。

私たちの持つ経験は国内に留まりません。1940年の創業以来、世界中に拠点を拡大し、90ヶ国・地域でビジネスを展開してきました。

また弊社の掲げる社是は「あくなき創造」です。その実現のため、私たちは変化や挑戦というものを非常に大事にしています。

これだけ聞くとなんだか綺麗事のようですが、実際、会社に対して提案報告ができる「三行提報」という制度があります。 これは、毎日自分たちが現場で得た情報や意見、提案を3行程度、文字数にすれば100文字ちょっとにまとめて報告する、というものです。

この制度を通じてあがった情報をもとに、お客さまへ提供しているサービスや社内制度等が改善されてきました。三行提報は40年以上受け継がれている制度で、こういったところからも、サトーが変化や挑戦を大切にしていることをお伝えできるかと思います。

知的財産部の日々の業務について

貴社の知的財産部は、主にどんな業務を担当していますか?

さきほど触れたように、社是として「あくなき創造」を掲げています。この社是の下で、お客さま価値に焦点を当てて、お客さまの現場課題を解決する創意工夫、これを知的財産として保護する活動を推進しています。

そうした中で、現業の事業の底上げと成長を支えるという点での知的財産の創出に取り組んでいます。

またそれだけでなく、長期成長を見据えた技術イノベーションを支える知的財産の創出、これにも取り組んでいます。

具体的にはどんな仕事に力を入れているのでしょう

どういう発明を知的財産として保護すべきか、を考えるのが知的財産部の仕事だと思っていて、そういった意味で発明発掘に力を入れてます。

基本的に担当部署を決めてそちらに伺い、開発の内容やお客さまにどういう製品・サービスを提供するのか話を聞きながら、事業を支えるための発明はないか探していきます。そして、それをどういうストーリー・シナリオで権利化していくか、ということを考えるのが主な仕事です。

権利化の際には特許事務所の弁理士に明細書を書いてもらっていますが、その明細書のストーリーである骨子はやっぱり企業の知的財産部が考える部分なので、そこに力を入れています。

また、長期成長の部分に関しては、いわゆる製品保護というレベルではなく、どうやって事業を創っていくかなどの戦略も考えながら、どこに特許を出していくか検討しています。

最近の言葉で言うとIPL(IPランドスケープ)などにも取り組み始めていて、そうした情報を出しながら一緒に打ち手を考える仕事をしています。

外国出願にも積極的とのことなので、この点についてもお話を伺いたいです!

国内事業だけではなく海外の事業も重要で、実際に海外事業の比率も大きくなってきています。

そんな中で、安心してお客さまに私たちの商品をお使いいただくためにも、海外についてもしっかり知的財産を取って保護を図っていくことが大事であろうと考えています。

ですので、相当程度海外に力を入れてきており、登録になっている特許の数も伸ばしています。

そんな貴社の知財部で働く面白さはどこにあると感じていますか?

「ものすごく大きな会社」と違って事業に近いところで活動できるので、自分の取り組んだ成果がどのように会社に貢献できているか、という部分を体感しやすいかなあと思います。

また、世界社会の発展のために私たちは仕事をしている、という部分もあるので、一生懸命取り組むと、会社への貢献感だけでなく、社会とのつながりを体感しやすいとも思っています。

ほかに「貴社の知財部」の特徴的な部分やお話があれば、ぜひ伺いたいです

会社を成長させていくために、どういう知財活動をしていけばいいかを考え、知財の活用レベルも高めていきたいっていう取り組みを積み重ねていまして。

その結果、少し前の話になるんですけど、特許庁の知財功労賞というものがあるのですが、「特許庁長官表彰」を見事受賞できました。これは、知的財産部のメンバーが頑張って取り組んだ成果として良かったかなと思っています。

今回採用される方は、どんな仕事を担当する予定ですか?

その方の志向や経験を踏まえて決めることになりますが、このポストでお任せしたいのは発明発掘と特許出願です。それから中間手続ですね。これらを、日本だけでなく海外も含めてやっていくのがメインの仕事となります。

私たちは、メーカーとして製品・モノづくりの発明を基本としながらも、ソリューションの発明についても積極的に特許創出に取り組んでいます。そのため、そういった発明にも取り組んでいただくことになります。

その上で、特に若い方については、一つの領域で深く専門性を磨いてもらうだけでなく、他の領域も一部担当していただくことで、仕事の幅を拡げて頂くこともありえるでしょう。

例えば出願権利化に近い、IPLなどをやりながら戦略を立てたり、あるいはクリアランス調査をご担当いただいたりするかもしれません。人財育成も重要なテーマと考えています。

知財部は開発部門をはじめ様々な人と関わるかと思いますが、貴社には知財に対してどんなスタンス・考え方があるのでしょう

創業者が開発者であり発明家であったので、知財が大事なもので企業の成長を支えるためには欠かせないということが、ある意味DNA的に流れています。

ですから、新しいことをやるときの協力を得る、というのは比較的やりやすい会社だと思いますし、きちんと説明すれば共感してくれて「よしやろう」と動いてくれる、そんな会社です。

職場の環境について

どんな雰囲気の職場ですか?

うーん…。部長である私と他のメンバーでは、きっと捉え方にギャップがあるので難しいところですが…。

まず弊社の知的財産部は、今、一定日数は出社して、残りの日数は在宅でもOKというハイブリッドな働き方で仕事をしています。全員が集まって日々を過ごしているという形ではありませんが、横のつながりは比較的密で、情報をつないだり、お互いに「こうしたらいいんじゃないか」と相談したりと、コミュニケーションが取れている職場かなと思います。

それから、変化を起こすことを奨励してる会社なので「こうしたらどうか」という提案はいつでもウェルカムでいます。

実現できるかは別として、お話をしっかり聞いた上で「いいね」というところがあれば「やってみよう」となるし、失敗は許容する、むしろ、失敗を恐れず挑戦することを奨励しようとしています。

なので、もちろん上手くいかなかったときのリスクはよくよく考えた上でですが、まずやってみて上手くいかなかったらその時修正しよう、みたいなノリで、よいと思うものは実際にやってみる雰囲気・環境の職場になっていると思います。

オフィスについて

雰囲気とは若干ズレますが、知的財産部の勤務先である本社が3年前に移転して、綺麗で特徴のあるオフィスなので少しお話いたします。

まず席が固定式じゃないフリーアドレスなので、毎日違う人が横に座っている、いろんな人とお話できる刺激のある環境です。

オフィス内も「ここは集中するための場所」「ここはコミュニケーションを取るための場所」といったふうに色々なコンセプト・テーマに基づいて作られているんですよ。なので今の自分の仕事の目的に合った場所を選んで業務ができます。ときには午前中仕事している場所と午後してる場所が違うこともありますし、そういった働きやすい環境、をテーマにして作られてるのが本社オフィスです。

働きやすさについて

働きやすさ、という面から貴社を見るとどんなことが言えそうですか?

制度的な部分で言うと、コアタイムのないフルフレックスなので、一日フレックスで休みとすることもできたりします。

もちろん周りの関係者がいたり、忙しい時があったりするので、いつでも自分の都合だけでスケジュールを決められるわけではありませんが、オンオフの切り替えを付けて働ける制度が整っているのは良い部分だと思います。福利厚生などもけっこう充実しているのも良い所です。

求人を出している理由

私たちはラベルプリンタを中心とするハードウェアを開発してお客さまにお届けするメーカーとしての側面を持ちつつ、製品をお使いいただく上で必要なソリューションも一緒に提供しています。

デジタルシフトが進んで技術もどんどん高度化し進展していく中で、クラウド等が関係するような、ソリューションに関する発明、というのがますます大事になってきています。

こういった背景があるので、応募条件に挙げてるような技術背景を有する方で、その分野の特許出願・権利化をぜひやってみたいという方を求めています。

技術背景以外に、どのような能力を持っている人を求めていますか?

与えられた仕事だけを日々こなす、自分の庭先だけを掃く、というのではなく、やはり会社全体を考えたときにどうあるべきかを考えて行動してくれる人が大事だと思っています。実際、私たちは「自ら考え行動し、変化を起こせる人財」という言葉を大切にしています。

また物事を論理的に考えて説明・説得できる力もぜひ欲しいと思います。あとは知的財産を取り扱う職種なので、知的好奇心をはじめ、色々な力が求められます。

  • レポート力(説得力のあるロジックやストーリーを構築)
  • 論理的思考(情報分析力、仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力)
  • 本質を見抜く力
  • 知的好奇心
  • 外交的
  • 努力型

これを全部備えるというのはなかなか難しいと思いますが、どれか一点でも突出したものをお持ちだと良いなと考えています。

最後にひとこと、転職者にメッセージをお願いします!

デジタルシフト、技術の高度化が進展するなか、理工系の技術背景を有する人財が弊社では不可欠です。

サトーの知的財産部は、理工系の知識を存分に活かせ、さらに知財の専門性や実務上の英語力をはじめとした、様々な力を高めることができる職場です。

皆様のご応募をお待ちしています。