「当事者」として、ブランドの保護や活用の業務に携わりたい【転職成功談】

経歴

名前:S.T

転職したときの年齢:30代前半

前職:特許事務所、商標担当(勤務歴7年)

現職:メーカー勤務(勤務歴3年)

応募した求人数:10ほど

現職の業務内容

現在は、どのような仕事をしていますか?

現職では化粧品メーカーに在籍しており、主に商標業務(調査・出願・中間処理・審判手続など)や係争業務の仕事をしています。

割合としては商標業務の方が多く、その中でも調査は全体の8割以上を占めるイメージです。

知財業界で働くきっかけ

知財業界で働こうと思ったきっかけ・理由は?

大学の法学部のゼミナールで知的財産法を専攻していたことと、父が知財業界で働いていることがきっかけです。

大学の講義がきっかけとのことですが、当時はどんな部分が面白いと感じたのですか?

普段使っているスマホや自動車は、特許や意匠、商標などの様々な権利によって保護されていることを知り、知的財産に興味を持ちました。

転職したきっかけ

転職しようと思ったきっかけは?

前職である特許事務所での仕事は、企業などのクライアントから依頼を受けて、「代理人」として商標調査や権利化を行う業務がほとんどでした。

案件を通じてクライアントとコミュニケーションをとっていく中で、私は代理人としてではなく「当事者」として、ブランドの保護や活用の業務に携わりたいと思うようになりました。

そのため、特許事務所から企業への転職を決意しました。

具体的な転職活動について

どうやって求人を探したのでしょう

求人を探すにあたっては、3社の転職エージェントを利用しました。

複数の転職エージェントを使った理由は、以下の3点です。

  1. 転職エージェントによって取り扱い求人に違いがあること
  2. 転職エージェントと求人企業との信頼関係に差が出る場合があること
  3. 信頼できる転職エージェントを見つけるため

1つ目については、ある求人はA社とB社で取り扱いがあるのに、C社では取り扱いがないというケースを何回か目の当たりにしたからです。

次に2つ目については、A社とB社が同じX社の求人を扱っていたときに、A社はX社との取引年数が1年未満なのに対しB社は6年といったように、転職エージェントと企業間で信頼関係に差が出る場合があります。

転職を少しでも有利に進めるために、求人企業との信頼関係がしっかりと構築されている転職エージェントを選びたかったからです。

最後に3つ目については、自社の利益のためにたくさんの求人に応募させ、転職させることが目的化している転職エージェントを避けるためです。

幸いにも私は、そういった悪質な転職エージェントに当たることはありませんでしたが、中には内定承諾を急かすような転職エージェントがいるとも聞きます。

そのような転職エージェントに当たらないためにも、複数の転職エージェントを利用した方が良いと思います。

応募する求人はどうやって決めましたか?

企業の年間商標出願ランキングを見て、上位にランクインしている企業を中心に応募していました。

あまりにも出願が少ない企業では、商標業務としての面白みに欠けると思ったからです。

転職するにあたって、具体的に頑張ったことは?

面接選考のときには、各社ごとに必ず想定問答集を作っていました。

特に面接選考で必ずと言っていいほど問われる、自己紹介や転職理由、志望動機、5年後10年後のキャリアプラン、強み・弱み、前職の業務で苦労したことは答えを用意しておき、スラスラと言えるくらいまで暗唱を繰り返しました。

また逆質問には磨きをかけていました。

ネット記事に書かれているような、ありきたりな逆質問では、面接官の心は動かせません。

私は差し支えない範囲で、転職エージェントから面接に参加される面接官の情報をヒアリングし、その情報を踏まえた逆質問をするようにしていました。

転職活動の際に、「アレをやっておけばよかった」「これはやらないほうが良かった」など、後悔したことはありますか?

転職エージェントに任せきりではなく、もっと自分で能動的に求人を探せばよかったと思うことはあります。

というのも自らGoogle検索して求人を探すことで、どの転職サイトにも掲載されておらず、転職エージェントも紹介していないお宝求人に出会う場合があるからです。

そういった求人は多くのライバルが感知していないため、競争率が低くなる傾向にあります。

そのため余裕がある方は1日1回、Googleなどの検索エンジンを使って求人検索をすることをオススメします。

今の職場の印象・感想を教えてください

他部署を含め、気さくでコミュニケーション能力に長けている方が多いと感じました。

また商標業務を行っていく中でマーケティング部門や開発部門、デザイン部門など製品に関連する様々な部署の方々とコミュニケーションをとる機会が多くなりました。

前の職場と現在の職場には、どんな違いがある?

先の回答と重複しますが、現職ではコミュニケーションの頻度が増えました。

特許事務所では、個人や企業の商標担当(多くても4名程度)の方と案件に関する相談を依頼されることがほとんどでした。

一方、企業の場合は、1つの製品についてマーケティング部門や開発部門、デザイン部門などのあらゆる部署から依頼や相談がきます。

また特許事務所や法律事務所などの外部専門家とのやり取りも発生するため、社内外でのコミュニケーション頻度が増えるというわけです。

将来のキャリアプランについて

今後のキャリアプランは、どのようなものをお考えですか?

今後は商標だけでなく、特許や意匠についても業務スキルを高め、1つの製品について知財ミックスを立案、実行できる人材になりたいと考えています。

最後に

最後に、これから転職する人にアドバイスをお願いします!

「転職」は人生の一大イベントなので、慎重になる方も多いと思います。

ですが「転職活動」をすること自体はノーリスクです。転職エージェントとの面談を通じて、自分の市場価値の確認や不足している知識・スキルの洗い出しをしてみましょう!

きっと今よりも成長できるフィールドや好条件の職場が見つかるはずです。

知財業界は狭いので、いつか一緒にお仕事できる日を楽しみにしています!

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