会社ごとに全然違う!?「知財部の色」を知るべき理由【転職成功談】

経歴

・大手電気メーカーA社 新卒〜3年

・大手遊技機(パチンコ・スロット)メーカーB社 中途入社

・大手遊技機(パチンコ・スロット)メーカーC社 経営統合により転籍

知財業界に入ったきっかけ

知財業界に入ったきっかけを教えてください

新卒で入社したA社で、知財部に配属されたのがきっかけです。

新卒で知財部配属は何人だったんですか?

同期は100人くらいだったのですが、私を含め2人だけ知財部に配属になりました!笑

同社の知財部は当時、白物家電を扱うチームと映像技術関連を扱うチームに分かれていましたが、私は映像技術関連のチームに配属になりました。

転職のきっかけ

Q.転職のきっかけはなんだったんですか?

3年間勤めたタイミングで、

知財のキャリアを活かして、自分の好きな業界でキャリアアップしたい

と思ったのがきっかけです。

私はスロットが好きなので、パチンコ・スロット業界の会社で知財部の求人を探しました。

知財部の経験と知識があれば、業界を跨いで転職活動もできるというのは魅力的ですね!

そうですね!

当時パチンコ・スロット業界は

”これから知財に力を入れていく”

状態だったので、即戦力の人材を探していました。

そこでたまたまスロットメーカーのB社の求人と出会い、転職することとなりました。

経歴にある、3社目のパチンコメーカーC社は、経営統合を機に所属している会社名がかわりました。

なので転職活動自体は一度しかしていません。

転職する時にしたこと

転職を考えた時にどのように求人を探しましたか?

転職エージェントに登録し、求人先を探しました。

当時は知財業界に特化した求人情報サイトは無く、自分で知財部の求人を見つけるのは非常に困難でした。

今は昔よりも知財の求人を探しやすくなっていると思います。

2社の知財部の比較

最初に入った電機メーカーA社と遊技機メーカーB社・C社を比較すると、どの様な違いがありましたか?

そうですね、同じ知財部なのですが、業務内容は比較すると全く違うものでした。

業務内容の違い

同じ知財部でも業務内容にそんなに違いがあるんですか!?

はい。会社の方針によって、知財部の業務範囲に違いが出ています!

たとえば、1社目の会社では、

明細書を内製する方針

だったので、発明発掘から明細書の作成・出願まで、知財部が行っていました。

2社目の会社は、発明発掘を行ったあとは、明細書の作成と出願は特許事務所にお願いをしていました。

求められる能力の違い

なるほど!業務範囲が違うと求められる能力も変わってきそうですね!

そうだと思います!

1社目は発明発掘から出願まで一貫して行ってましたが、開発の現場から特許になりそうな発明を吸い上げる体制が整っていたので、

明細書を書く力、拒絶理由通知がきた時でも権利化まで導く力

が求められました。

一方で2社目では、自分で明細書の作成・出願を行わないですが、知財部側から積極的に発明発掘を行わなくてはいけない環境だったので、

開発者と積極的にコミュニケーションを取って、特許になりそうな技術を引き出す力

が求められました。

業務内容の異なる2社をご経験されて、どちらの仕事が大変でしたか?

ん〜それぞれ違った大変さ・やりがいがあったのでなんとも言えませんが、

自分で書類作成をして出願まで行うのはとても大変でしたが、達成感がありました!

ただ2社目も開発者と自分から積極的にコミュニケーションを取って、特許になりそうな発明を発掘するのもとても大変ですし、やりがいのある仕事です!

求められる能力も異なるので、

どちらの仕事が合っているかは人それぞれ

だと思います。

なるほど!同じ知財部でも業務範囲や企業の方針によって合う合わないがあるかもしれないですね!

職場の雰囲気

2社の職場の雰囲気についてはいかがでしたか?

そうですね。どちらの会社とも、とても良い雰囲気でお仕事できていましたが、

知財部の特徴としては、

部署が小さいので、部長や管理職の人たちのカラーが色濃く反映される

という点だと思います!

転職面接の時に、知財部の部長さんがいらしたら、フィーリングが合いそうか確かめるのは重要ですね!

フィーリングの合う合わないはとても重要です!

面接のときに気になるところはしっかり聞く準備をしておくと良いと思います!

ちなみに社内での知財部の立ち位置に違いはありましたか?

社内での立ち位置は2社でまったく違う様な状態でした!

1社目は知財に関する意識が非常に高く、知財部はとても重宝されていました。

2社目は業界的にもまだまだ知財への意識が低い時期だったので、社内全体で見ると知財部の地位はあまり高くなかった様に思います。

2社とも何人くらいの部署だったのですか?

両社とも20名ほどの部署でした。

取り扱う商材を大きく2つのグループにわけて、10名ずつくらいの2グループ制でした。

部署の規模は同じでも、会社によって立ち位置はこんなに変わるんですね……

単純に知財部の人数や、特許の出願件数だけではその企業の”知財への意識の高さ”はなかなか測れません。

知財部に転職する際は実際に働く人の話や、企業の発信する情報など、なるべく多くの情報を集めることが重要ですね!

今後のキャリアプラン

知財部を2社経験されて、独立された石田さんですが、今後のプランについて教えてください!

これからは知財業界で得た知識を活かして、WEBクリエイターとして知財業界に関わっていきたいと思っています!

具体的には、

  • 特許事務所さんのウェブサイトの制作
  • SNSでの情報発信のお手伝いなど

をしていきます。

そうなんですね!知財部勤務で得た経験はどのように活かせそうですか?

知財の知識は、特許事務所のウェブ制作でもとても役に立ちます!

知財業界は専門用語や難しい表現が多いですが、特許事務所はこれから知財のことを相談していきたい方でもわかりやすい様にウェブサイトを作っておく必要があります。

そんな時、知財の知識を持った者が特許事務所のウェブサイトの制作ができれば、とてもスムーズに制作を進めることができるのです。

知財は他と比べて、比較的アナログな業界です。
今まで積み上げてきた知財の知識と、ウェブ制作の知識を使って、知財業界のデジタル化をサポートできたらと思っています!

インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

(インタビュー協力:Aiweb Create 石田様)
Email:ai.webcreate@gmail.com

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