現役知財部が解説!知財部におすすめのセミナー
セミナーは知財の基礎知識や、知財業界の最新情報を得るのにとても有効な手段です。
企業の知財部に配属されたので、知財の基礎から学びたい!
知財部の業務に携わっているので、業務に役立つ最新の知財情報や法改正を知りたい!
など、知財の業務を行う方はスキルアップの手段として、セミナー受講をご検討されるのではないでしょうか。
そこで今回は、現役の知財部員がおすすめのセミナーを紹介いたします!
なお直近で開催される知財のセミナーは、姉妹サイト「知財タイムズ」トップページでまとめて確認できます。ぜひこちらもご活用ください。
セミナーの主催団体
知財関連のセミナーを主催している団体として
- 特許庁
- 日本弁理士会 関西会
- 独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)
- 一般社団法人 発明推進協会
- 国立大学法人東北大学
などがあります。
様々な団体が、色々なテーマでセミナーを行っています。
無料のもの、有料のもの、定員があるもの、1回で完結するもの、数日にわたって行われるものなど、たくさん開催されております。
興味のあるセミナーがありましたら、お早めの申し込みや問い合わせをお勧めします!
特許庁
特許庁は
- 知的財産権制度
- 法改正
などのテーマのセミナーを主催しています。
初心者向け、実務者向けとコースが分かれていますので、ご自身にあったコースを受講することができるのも特徴です。
また、最近はオンライン配信となっていますので、ご自宅や勤務先での受講が可能です。
受講料は無料、テキストも無料でダウンロードすることができますので、まずは過去のセミナーの様子を見てみるものおすすめです。
なお、特許庁のホームページでは、特許庁だけではなく関係団体等が主催する知財の説明会・セミナー・研修等が紹介されています。こちらも合わせてチェックしてみてください。
知的財産権制度説明会(初心者向け)
知的財産権(特許/実用新案/意匠/商標)の制度の説明から、J-PlatPat の使い方や知財の活用基礎まで、初心者向けにわかりやすく解説してくれます。
こんな人におすすめ!
- 企業の知財部門に新しく配属された方
- 知財に興味のある方
- これから知財について学びたいと思っていらっしゃる方
など知財の基礎を学びたい方にぴったりなセミナーです。
知的財産権制度説明会(実務者向け)
審査基準や選考技術調査、審判制度や国際出願の手続きについてなど、実務で必要となる内容についてのわかりやすく説明してくれます。
また、出願手続きにおけるよくある手続きミスや問い合わせなども併せて紹介してくれます。
こんな人におすすめ!
比較的専門性の高い内容となっているので、
- 企業の知財部として、ある程度実務を積んでいる方
- マネージャーとして教える立場にある方
- 知財の基礎知識は押さえているので、より高度な内容を学びたい方
などにおすすめのセミナーです。
日本弁理士会 関西会
日本弁理士会の地域組織として設置された関西会において、様々な知財セミナーが開催されています。
中小企業向けの知財支援セミナーや、小中高校に対する知的財産教育など、関西地方で活発な知財関連事業を展開しておられます。
パテントセミナー
特許・実用新案の入門、意匠・商標の入門など初心者を対象としたものから、著作権やライセンス、知財訴訟等、様々な内容で複数回に分けて開催されます。
全てを受講する必要はなく、ご自身に必要な回だけの受講が可能なところもおすすめです。
開催地によって定員は異なりますが、オンラインの場合は各講座定員500名とキャパシティが大きめ。ただし事前申し込みが必要ですので、ご希望の講座がありましたら早に予約をしておきましょう。
こんな人におすすめ!
どなたでも受講可能な無料のセミナーです。
複数回に渡り、様々なテーマでセミナーを行うので、知財に関わる方全般におすすめのセミナーです。
ご自身が気になる内容のセミナーがあるかどうか、チェックしておきましょう。
独立行政法人 工業所有権情報・研修館(INPIT)
知的財産人材の育成として、特許庁の高度な専門性を活用した内容のセミナーを行っています。
受講対象者として、企業や特許事務所での業務に従事する方や、行政機関・公的研究機関等の職員と定められています。
対象外の方でも申し込み可能なセミナーもありますが、受講対象者が優先となるようですので、ご注意ください。
また、こちらのセミナーは基本的に有料となっているようです。在籍する企業や特許事務所等でご相談されての受講が良いかと思います!
(初級)特許情報活用研修(先行調査を覗いてみよう!)
先行技術調査のやり方や、実際に特許庁の審査官が進歩性を判断しているのかを、審査官OBが説明します。
実際にJ-PlatPatを使って、先行技術調査の演習も行います。
また、こちらのセミナーは中小企業の従業員や学校関係者は受講料が無料になりますが、証明書が必要なようです。事前にご確認いただく方が良いと思います。
こんな人におすすめ!
先行調査に関わる実務をしている方におすすめのセミナーです。
また審査官がどのように進歩性を判断しているかも説明されるので、業務で明細書を書いている人にもおすすめです。
こちらのセミナーは今年度の開催は終了していますので、ご興味のある方は来年度の開催を要チェックです!
(初級)特許情報活用研修(簡易パテントマップを作ってみよう!)
こちらのセミナーは令和4年度新設で、まだ日程等は未定のようです。
パテントマップは、自社・他社の特許出願状況を分析し、その分析結果をもとに知財戦略を考える手法の一つです。
パテントマップを作って、的確な知財戦略を考えられるようになることは知財業務上、重要なスキルですので、受講されることをお勧めします。
詳細は未定ですが、こちらも有料のセミナーだと思われます。
ご紹介しきれなかったセミナーについては、以下のリンクよりご確認ください。
国立大学法人東北大学
※特許庁HPのセミナー紹介からの訪問が分かりやすいです!
まとめ
今回は、知財部におすすめのセミナーを紹介させていただきました!
昨今のコロナ禍で、セミナーの開催もほぼオンライン化されています。
セミナー開催場所まで遠くて今まで参加できなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
オンラインセミナーであれば、どこからでも受講が可能ですので、これを機会に様々なセミナーを受けてみるのも良いかと思います。
色々な情報を知り、今後の知財業務にお役立ていただければと思います。
関連記事
知財専門の求人サイト「知財HR」
知財業界はいわゆるニッチ業界。そこで転職時に重要になってくるのが「どれだけリアルな情報を集められるか」です。特に知財部の仕事は明細書を内製するか/外注するかなど、企業ごとに扱う業務がまったく違うので、いっそうの注意が必要です。
知財HRでは、そんな転職前の不安・お悩みにこたえるべく、求人票にインタビューを掲載中!(※求人によります)
事業内容からはじまり、より具体的な仕事内容、職場の雰囲気、求人募集の背景など…。たくさんのリアルな情報を知ったうえで求人へ応募することができます!求人検索は下のボタンから↓↓↓
知財専門の求人サイト「知財HR」
知財業界はいわゆるニッチ業界。そこで転職時に重要になってくるのが「どれだけリアルな情報を集められるか」です。
知財HRではそんなお悩みにこたえるべく、求人票にインタビューを掲載中!(※求人によります)
一歩踏み込んだ仕事内容、職場の雰囲気、求人募集の背景など…。たくさんのリアルな情報を知ったうえで求人へ応募できるんです。求人検索は下のボタンから↓↓↓
家電メーカー、遊技機メーカーの知財部として20年以上勤務。
出願、調査から無効審判、特許訴訟、特許管理業務まで色々な知財業務を担当したワーキングママです♪
趣味はピアノ。知財歴より長い30年以上!人気のあるアニメ曲を弾いて、子供たちに好かれようとしています笑