研究職から転職して異業種へ!未経験からの転職時のコツを解説
研究職から未経験の異業種に転職できる?
研究職は専門性が高く、転職が難しいとイメージされる人も多いのではないでしょうか。
特に、未経験職種への転職のハードルは高く感じるかと思います。
しかし実際には、研究職で身に着けたスキルを活かし、様々なキャリアチェンジをすることが可能です。
本記事では、研究職からの転職時に検討することが多い未経験の職種の例や、転職検討時に整理すべきこと、転職エージェント・サイトの活用方法をまとめました。
キャリアアップを検討されている研究職の人にとって、転職先の候補が増えるきっかけとなればうれしく思います。
未経験職種に研究職からキャリアチェンジする例4つ
研究職が転職する異業種として、下記が挙げられます。
- コンサルティングファーム
- 品質管理職
- 営業職
- 知財部
研究職の仕事で身に着けたスキルは、様々な仕事に活かすことができます。
コンサルティングファーム
コンサルティングファームの主な仕事は、企業などが抱えている課題の解決を助けることです。
- 物事を客観的に分析する
- これまでの検討をもとに試行錯誤を繰り返す
などの研究職で習慣化された仕事の進め方を応用できます。
転職するコンサルティングファームが、自身の研究と近い分野を専門としていると、新しい仕事にスムーズに適応できるでしょう。
たとえば化学分野の研究をしている人は、化学メーカーの経営・マネジメントや実務支援の実績があるコンサルティングファームを探す、といった転職活動の仕方がおすすめです。
ここで覚えておきたいのが、研究職よりも、コンサルティングファームはコミュニケーションスキルが必要であること。
黙々と実験をこなすのが好きな人は、研究職のほうが向いている可能性があります。
品質管理職
品質管理職は、製品が決められた基準から外れていないかを確認する仕事です。
研究職と同じく、精密機器の取り扱いやデータの分析などを得意とする人が求められます。
担当業務の分野が同じであれば、似たような機器を使うことも少なくないため、転職後に即戦力となりやすい職種と言えるでしょう。
新しいものを生み出すよりも、決められた仕事を早く正確にこなすのが好きな人は、品質管理職を検討してみてはいかがでしょうか。
営業職
営業職と研究職の仕事内容は、大きく異なるイメージがあるかもしれません。
しかし以下のような場面では、研究職のスキルを十分に活かせます。
- データを用いて製品の詳細を分かりやすく説明する
- お客様の課題探しとその解決を行なう
研究職として働く中で、営業の製品説明に同行した経験のある人もいるのではないでしょうか。
問題をデータに基づき客観的に分析できる営業職は、お客様にとって魅力的な存在と言えます。
ただしコンサルティングファームと同様に、コミュニケーション力が必要となるのは間違いありません。
実験で得られたデータを用いてプレゼンするのが好きな人は、営業職をキャリアチェンジの候補としてみてはいかがでしょうか。
知財部
知財部は実験データから発明を見つけ、特許を出願する職業です。研究職として、特許出願に関わった人もいるでしょう。
専門的な職種なので、研究職のスキルを活かすのは難しいと考えるかもしれませんが
- 実験データから発明の特徴的な部分を見極める
- 研究者の立場でないと分からない、現場の隠れた課題を見つける
といったシーンでは、研究職での経験が重宝します。
研究職よりも知財部は文書を作成することが多いため、ずっとデスクに座っていても平気な人におすすめできる、転職先の一つです。
異業種への転職活動時に整理すべきこと
異業種への転職活動時には、自己分析を重点的にしておきましょう。
- 志望動機
- 転職先で活かせるスキル
- 転職後のキャリアプラン
は履歴書作成や面接対策のために、特に検討すべき項目です。
志望動機
同業種よりも異業種に転職する場合のほうが、志望動機を明確にする必要があります。
なぜなら「研究職での業務に不満があったから異業種を検討しているのではないか」と選考時に聞かれる可能性が高いためです。
- 異業種に触れたきっかけ
- 異業種でしかできない、自身が担当したい業務
などを答えられるようにしておくとよいかもしれません。
選考側に、自身のキャリアチェンジが前向きである、と受け取られるように準備しましょう。
転職先で活かせるスキル
選考側は、入社後にどのように企業に貢献してくれるのかを知りたがっています。
それをアピールする際に必要な情報が、転職先で活かせるスキルです。
未経験かつ異業種の仕事において、研究職で身につけた知識・経験をもとに働く自身の姿を、どのくらい志望企業にイメージさせられるかが選考時のポイントとなります。
転職後のキャリアプラン
目の前の異業種への転職理由だけでなく、転職後どのようなキャリアプランを描きたいかも整理しておきましょう。
そうすると、なぜ異業種からの転職が必要かを採用側に伝えやすくなります。
例えば、化学メーカーの研究者であれば、「入社後、これまでの経験を活かしデータに基づき正確に情報を提供できる営業職となり、その後、研究職と営業職の両方のニーズを知るマーケティング職として働きたい」といったアピールができます。
自身のキャリアプランが採用企業への貢献に不可欠であると理解してもらえると、未経験でも採用される可能性が高くなるでしょう。
転職エージェント・転職サイトも活用しよう
異業種への転職は、日ごろの業務の中では得られない情報も調べて、応募先を検討する必要があります。
ここで効率的に活用できるのが、転職エージェント・転職サイトです。
集めるべき情報として、
- 転職市場の幅広い情報
- 自身が転職できそうな職種
- 希望職種の詳細
があり、それぞれ収集に向いているエージェント・サイトが異なります。
転職市場の幅広い情報を収集する
異業種への転職を考えているなら、まずは様々な職種の幅広い情報を収集してみましょう。
掲載している求人数が多い転職サイトの活用がおすすめです。
求人に書かれた採用企業が求めるスキルは、自身に向いている職種かどうかのものさしの一つとなります。
本記事で紹介した以外の、気になる異業種が見つかるかもしれません。
自身が転職できそうな職種を検討する
研究職で担当している分野により、身につけられる知識・経験が異なります。
身につけたスキルを活かせる就職先の候補を、転職エージェントに聞いてみることをおすすめします。
研究職からの転職をサポートしてくれる転職エージェントがありますので、そちらを活用するとよいでしょう。
自身にあった就職先を提案してくれるだけでなく、異業種への転職時ならではの、志望動機の作成や面接でのポイントなどをアドバイスしてくれます。
転職エージェントは、日々の業務をこなしながら進める転職活動の負担を減らしてくれますよ。
希望職種の詳細を調べる
具体的に転職したい職種が決まった後は、その業種の求人を専門として取り扱う転職サイトを活用し、仕事の詳細を調べるとよいかもしれません。
職種を限定して求人を取り扱うサイトは、その職種のトレンドや業務内容など様々な情報を提供しています。
例えば、求人をコンサルティングファームや知財部など、その業界に限定して掲載している転職サイト・エージェントがあります。
多くの情報を収集し、自身に向いているかを確認することで、未経験職種への転職に対する不安を取り除いていきましょう。
まとめ
研究職から未経験の異業種への転職は、決して簡単ではないでしょう。
しかし、自己分析や情報収集をしっかりすれば、自身の思い描くキャリアを歩むこともできます。
研究職は専門職でありながら、異業種で活かせるスキルも身につけられる魅力的な職種です。
異業種への転職を通したキャリアアップを検討されている人は、本記事を参考にしてみてください。
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企業の研究開発部門と知財部門での業務を経験。
知財部門では、主に特許出願・権利化業務を担当してきました。