「中小企業診断士はやめとけ」という噂は本当?噂の真相を探ります!

中小企業診断士といえば、難易度の高い国家資格のひとつです。ひとことでいうと、「中小企業の経営アドバイザー」で、その合格率は、4〜8%ほど。

気になって調べてみると、「中小企業診断士はやめとけ」「将来性がない」「仕事がなくなる」など、ネガティブなタイトルが多く目につきます。

本当にそうなのでしょうか?もし本当なら、理由があるはず。

この記事では「中小企業診断士はやめとけ」といわれる理由について、徹底解説します。

中小企業診断士が「やめとけ」と言われる3つの理由

ネットで「中小企業診断士は取る意味ない」と言われるのはなぜか?その要因は以下の3つです。

  • 独占業務ではない
  • 儲からない人のほうが多い
  • 資格取得までのハードルが高い

独占業務がない

中小企業診断士は独占業務の無い士業です。

独占業務とは、簡単にいうと「その資格を持っている人しかできない仕事」。

その強みは、独占してできる業務があるので、独立開業を目指しやすいことです。

士業を目指すなら、「いずれは独り立ちをしたい」「独立してたくさん稼ぎたい」なんて考えてしまいますよね。

どの士業になろうかと考えたとき、独占業務がなく、独立がしづらい中小企業診断士は魅力的に見えない…。

これが、「資格を取得しても意味がない」「だから、やめとけ」という意見につながっています。

ちなみに独占業務のある代表的な士業は、弁護士、税理士、弁理士、行政書士、社会保険労務士など。

これらの士業は独立開業する方が多く、中小企業診断士が見劣りしてしまう要因のひとつかもしれません。

儲からない人の方が多い

高難度の国家資格を取得したからには、社会的地位や給料といった見返りが欲しい、と思いませんか?

筆者なら思ってしまいます。

この中小企業診断士は、一般の企業勤めの方には収入アップの見込みが小さい資格となっています。

前述しましたが、中小企業診断士は「経営アドバイザー」的な役割をもつ資格です。

しかしほとんどの企業経営者は、経営のアドバイスが欲しいとき「外部の経営コンサルタント」に依頼をします。なぜなら第三者からの客観的な意見、アドバイスの方が聞き入れやすいからです。

では、独立すれば稼げるのでしょうか?

ここで重要になってくるのが、中小企業診断士が他の士業と比べて知名度が低いということです。

いざ独立して事務所を構えても、クライアント側から仕事を持ってきてくれることはほとんどなく、自分でクライアントを確保するための「営業」が必要になります。

そしてそれは簡単にできることではありません。つまり中小企業診断士として稼ぐためには、「営業力」などのプラスアルファのスキルが欠かせません。

これが「中小企業診断士は評価がされづらい=儲からない」という意見に繋がってしまうのです。

資格取得までのハードルが高い

中小企業診断士と聞くと、どんなことを勉強するのか想像しづらいですよね。

じつは、企業の経営に関わるさまざまな知識を求められます

求められる知識は以下の7項目。

  • 経済学・経済政策
  • 財務・会計
  • 運営管理
  • 企業経営理論
  • 経営法務
  • 経営情報システム
  • 中小企業経営・政策

試験は2次試験まであり、1次試験で合格率は約20〜40%、2次試験で合格率は約20%となっています。

ストレートで合格する場合は、およそ4〜8%ほどの合格率

これは士業の中でも、高難度の部類に入る資格です。

「高難度の士業の資格を取るなら、やっぱり独占業務のある方が…」と思ってしまうのも頷けます。

メリットはないの?資格取得を狙うべきなのはどんな人?

では、中小企業診断士の資格を取得しても意味がないのでしょうか?

答えは「ノー」です。

中小企業診断士で勉強する「企業の経営学」などは、税理士や会計士でもあまり学ぶことのない分野です。

資格取得のために勉強するだけでも、多くの知識を得られます。

そうは言っても、どうせなら取得した資格を仕事で活かしたいですよね。

仕事で活かすなら下記の2つがおすすめです。

  • コンサルで独立したい人
  • 経営企画職に転職したい人

それぞれ理由を解説します。

コンサルで独立したい人

「経営コンサルタントとして中小企業をサポートしたい」

このように考えている方には、中小企業診断士の資格取得をおすすめします。

中小企業診断士は、経営コンサルタントのための国家資格です。

経営コンサルタントは誰でも名乗ることができる職業。

その誰でも名乗ることができる経営コンサルタントの中で、他の人と差別化を図り、クライアントの信頼を得るにはどうすればいいでしょうか?

ここで強力な武器となるのが、この中小企業診断士です。

この資格を学習することで、企業の経営に関わる知識を横断的に身につけることができ、クライアントからの信頼を得やすくなります。

経営コンサルタントで年収2,000万を超える人もいるとか。

夢がありますよね。

経営企画職に転職したい人

「社内の経営企画や戦略立案に参画したい」

このように、企業内の経営企画に関わる職場に転職したいと考えている方は意外と多くいます。

そこで、中小企業診断士で学習することになる「財務・会計」の知識が活かされます。

また資格が取れなくても、経営について前向きに勉強している姿勢は伝わります。

経営企画職への転職や異動をしたい方に、中小企業診断士はおすすめの資格です。

そもそも中小企業診断士ってどんな資格?

中小企業診断士は、日本唯一の経営コンサルティングの国家資格です。

じつは受験者数は年々増えており、近年注目を集めている士業の一つになっています。

その試験概要は以下のとおりです。

第1次試験第2次試験(筆記)第2次試験(口述)
受験資格誰でも可能第1次試験合格者前年度1次試験合格者第2試験(筆記)合格者
試験日例年8月例年10月例年12月
試験内容企業経営やコンサルティングに関する基本的な知識企業の問題点や改善点などに関して解答する筆記試験企業の問題点や改善点などに関して解答する面接試験
問題形式多肢選択式記述式面接
合格基準・総点数の60%以上
・かつ満点の40%未満の科目が1科目もないこと
・科目合格基準は、満点の60%以上
・総点数の60%以上
・かつ満点の40%未満の科目が1科目がないこと
・評定が60%以上であること

受験料は、1次試験が13,000円(税込)、2次試験が17,200円(税込)です。

各試験内容の詳しい項目も紹介します。

試験項目
1次試験項目A 経済学・経済政策
B 財務・会計
C 企業経営理論
D 運営管理(オペレーション・マネジメント)
E 経営法務
F 経営情報システム
G 中小企業経営・中小企業政策
2次試験項目(筆記)中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ-Ⅳ
・「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「マーケティング・流通を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
・「財務・会計を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」
2次試験項目(口述)・中小企業の診断及び助言に関する能力について、
筆記試験の事例などをもとに、個人ごとに面接

このように高難度の中小企業診断士ですが、なぜ「将来性がない」「廃止されるかも」などの、ネガティブな意見がでてくるのでしょうか。

将来性はあるのか

これは筆者の個人的な解釈も入りますが、「将来性はある」と思います。

理由としては、経営コンサルタントとクライアントの関係はスポット対応になりにくく、多くの場合は顧問契約になるからです。

中小企業診断士は、クライアントと良好な信頼関係を築くことで、長期的に安定した仕事を得られます。

「将来性がない」といわれる理由の多くは、やはり「独占業務がない」こと。

独立しようと考えたとき、この資格単独だけでは物足りない、という不安が「将来性がない」というネガティブな意見につながっています。

クライアントからの信頼を得るまでは大変ですが、そのクライアントと一緒に企業の成長を見届けることができる中小企業診断士はやりがいの感じられる仕事です。

やりがいのある仕事こそ、「将来性がある」仕事ではないでしょうか。

今後、資格がなくなる(廃止される)?

「中小企業診断士の仕事は、将来AIに代替されるのでは?」

資格がなくなると噂される大きな要因はここにあります。

AIはデータをロジカルに分析することに長けていますが、情勢の変化や人の感情への対応はできません。

クライアントに寄り添う中小企業診断士の仕事(資格)がなくなることは考えづらいでしょう。

まとめ

「中小企業診断士はやめとけ」という噂について解説しました。

中小企業診断士を学ぶことで得られる知識は経営コンサルタントに欠かせないものです。

そして、資格はあくまでも手段であって、目的ではありません。

資格の将来性より、資格を取るために得た知識でなにができるのか、という将来性について考えてみてはいかがでしょうか。

中小企業診断士を受けてみようか迷っている方の参考になれば嬉しいです。

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